男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は19日、シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
A・マレー(英国)が第4シードのM・ラオニチとの死闘を5-7, 7-6 (7-5), 7-6 (11-9)で制し、初の決勝進出を果たした。
>>錦織vsジョコビッチ1ポイント速報<<>>ファイナルズ組み合わせ表<<この試合、第1セットの第9ゲームでマレーはサービスキープに苦しむも、ネットプレーや安定したラリー戦でラオニチからミスを誘い出し、キープに成功。しかし、第11ゲームでは最後ダブルフォルトをしてブレークされ、このセットを落とす。
第2セットもラオニチに流れが傾き、第3ゲームでブレークを許した。その後、第4ゲームですぐさまブレークバックすると第5ゲームをラブゲームでサービスキープし、再び流れを取り戻す。タイブレークでは最後2ポイントを連取し、セットカウント1-1に追いつく。
ファイナルセットは一進一退の攻防から再びタイブレークへ突入。マレーはラオニチにマッチポイントを握られるも、そのピンチをしのいで激闘に終止符を打った。
決勝では第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第5シードの
錦織圭(日本)の勝者と対戦する。
今年11月上旬の世界ランキングで自身初の1位へ上り詰めたマレーは、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準々決勝で錦織に敗れてから4大会連続で優勝。
もしジョコビッチが勝ち上がってきた場合は、ATPワールドツアー・ファイナルズ優勝と世界1位争いになる。
ジョコビッチは今大会で5連覇と6度目の優勝を飾ると、マレーを抜いて再び世界ランク1位へ返り咲く。
今大会でマレーはグループ・ジョン マッケンローを3戦全勝で1位通過を果たすなど、地元で好調な戦いを見せている。
予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 3勝0敗
(3)
S・ワウリンカ(スイス) 1勝2敗
(5)錦織圭 1勝2敗
(7)
M・チリッチ(クロアチア) 1勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)N・ジョコビッチ 3勝0敗
(4)M・ラオニチ 2勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝2敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー) 0勝1敗
ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
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