男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は16日、グループ・ジョン マッケンローの予選ラウンドロビンが行われ、第5シードの
錦織圭(日本)を6-7 (9-11), 6-4, 6-4の逆転で破った第1シードで世界ランク1位の
A・マレー(英国)は、試合後の会見で「錦織は色んなところへ本当に上手くボールをコントロールしていた。きっと他の誰よりも上手いだろう」と絶賛した。
>>錦織vsチリッチ1ポイント速報<<>>ファイナルズ組み合わせ表<<この日、第1セットのタイブレークで錦織のセットポイントを4本しのいだ王者マレーだったが、このセットを接戦の末に落とす。
第2セットは第1ゲームで錦織のサービスゲームをブレークすると徐々に主導権を握り始めた。
ファイナルセットは第8ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎えるも土壇場で錦織にブレークバックを許した。その後は第10ゲームをキープし、ATPワールドツアー・ファイナルズの3セットマッチ史上最長となる3時間20分の激闘を制した。
マレーは「とてもタフだった。肉体的にきつかった。幸いなことにサービスだけでポイントが取れたことが多く、それには助けられた。簡単ではなかった。なぜなら、多くのポイントで主導権が握れていないように感じていたから。第2セットは走らされたり、より多くのボールを打たされていた」と本音を述べた。
錦織との差については「特にないと思う。ファイナルセットは序盤でリード出来たのが大きかった。彼(錦織)にも何度かブレークバックするチャンスがあった。それでも、彼は粘って反撃してきた。最後まで戦い続けていた。ファイナルセットで先にリード出来たことが、ほんの少しの差を生んだと思う」とマレー。
今回の勝利で錦織との対戦成績を8勝2敗とした。両者は今年の国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対イギリス(イギリス/バーミンガム、室内ハード)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準々決勝でもフルセットの死闘を見せていた。
マレーは「今年に入るまでは、それほど長い試合は多くなかったと思う。それが今年になってから変わり、とても長い試合になっている。デビスカップでも全米オープンでも、明らかにとてもタフな5セットマッチ。これからは、そんなことにならないと祈っている」と話した。
18日の第3戦でマレーは第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)、錦織は第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
【グループ・ジョン マッケンロー】(1)A・マレー 2勝0敗
(3)S・ワウリンカ 1勝1敗
(5)錦織圭 1勝1敗
(7)M・チリッチ 0勝2敗
【グループ・イバン レンドル】(2)
N・ジョコビッチ(セルビア) 2勝0敗
(4)M・ラオニチ 1勝1敗
(6)
G・モンフィス(フランス) 0勝2敗
(8)D・ティエム 1勝1敗
(9)
D・ゴファン(ベルギー)ATPワールドツアー・ファイナルズは4選手が2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビン1勝あたり200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
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