男子テニスツアーのジェネラリ・オープン(オーストリア/キッツビューヘル、レッドクレー、ATP250)は20日、シングルス2回戦が行われ、主催者推薦で出場の
J・メルツァー(オーストリア)が10カ月ぶりのATP大会出場ながら、第1シードの
D・ティエム(オーストリア)を6-3, 7-5のストレートで下す番狂わせで3回戦進出を果たした。
この日は上位シードが次々に敗退する波乱の一日となった。
ティエムが敗れる前には、前年度チャンピオンで第2シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)、第3シードの
M・グラノジェルス(スペイン)も敗退。今大会、上位4シード選手は1回戦が免除されているため、いずれも初戦の2回戦で姿を消した。
35歳のメルツァーは肩の手術で、昨年の全米オープン以降公式戦の舞台に立っていなかった。この日は1度もブレークを許さず、各セットで1度ずつ世界ランク9位のティエムからブレークを奪い勝利を手にした。
「アスリートとして、常にどんな試合でもチャンスはあると信じている。今日の試合もチャンスはほんのわずかだったけど、それを活かすことが出来た」と語るメルツァーは、世界ランキングで2011年4月に自己最高の8位を記録したが、現在は421位まで下げている。
先週のジャーマン・オープン(ドイツ/ハンブルグ、レッドクレー、ATP500)を体調不良のために欠場していたティエムは、この日のメルツァーのプレーを「スーパー・パフォーマンス」と称賛した。
「彼(メルツァー)は良すぎた。自分もミスを多く犯してしまった」と今季これまで4大会で優勝を飾る好調なプレーを続けていたティエムは、この日の敗戦を認めていた。
メルツァーは準々決勝で、
D・ヒメノ=トラベール(スペイン)を6-3, 6-1で退けた実の弟の
G・メルツァー(オーストリア)と対戦する。ATPツアーレベルでメルツァー兄弟が対戦するのは、今回が初めて。
(STATS - AP)
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