前週まで行われていたテニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)でグランドスラム初のベスト4進出を果たした22歳のD・ティエムが、6日に発表された世界ランキングで
錦織圭に次ぐ7位に入るなど、今シーズンは若い世代の活躍が目立っている。
昨年、ティエムはツアー大会で3度のタイトルを獲得。今年はそれを上回る活躍を見せ、今季はすでに3勝を飾り、前週の全仏オープンでは四大大会初の4強入り。準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるも、対戦後に「次世代を担う選手。とてもパワフルで、しかもバラエティーに富んだプレーもしている」と称賛された。
世界ランク19位で21歳の
N・キリオス(オーストラリア)は、今年2月のオープン13でツアー初優勝を飾ると、その後は3月のマイアミ・オープンでマスターズ初のベスト4へ進出した。また、今季トップ10選手からあげた5勝は、ジョコビッチと
A・マレー(英国)に次いで多い数字となっている。
昨年末のATPアワードで年間最優秀新人賞を受賞した19歳の
A・ズベレフ(ドイツ)と、
B・チョリッチ(クロアチア)は今シーズンともにツアー大会の決勝に進出を果たした。
M・チリッチ(クロアチア)以来10代選手の優勝とはならなかったが、今後も十分に達成の可能性が残されており、将来に大きな期待が寄せられている。
そして、現在トップ100で最も若い18歳の
T・フリッツ(アメリカ)は2月のメンフィス・オープンでツアー大会初の決勝進出。錦織に初優勝を阻まれるも、その積極的なプレースタイルからは潜在能力の高さが伺えた。今週行われているメルセデス・カップでは
R・フェデラー(スイス)から1セットを取る活躍を見せた。
今シーズンの錦織は3月のマイアミ・オープンで準優勝、5月のマスターズで2週連続の4強入りを果たすなどの好成績を残した。グランドスラムやマスターズのタイトル獲得まであと一歩の錦織にとって、次世代の若手は脅威の存在。
6月6日付ATP世界ランキング U23 <23歳以下の上位10選手>■7位…D・ティエム (22)
3,105ポイント
ツアー6勝、全仏オープン ベスト4進出(2016)
■19位…N・キリオス(21)
1,855ポイント
ATP250 オープン13優勝(2016)、ATP1000 マイアミ・オープン ベスト4進出(2016)
■23位…
B・トミック(オーストラリア)(23)
1,625ポイント
ツアー3勝、ATP500アビエルト・メキシコ・テルセル準優勝(2016)
■27位…
J・ソック(アメリカ)(23)
1,415ポイント
ATP250 米男子クレーコート選手権優勝(2015)
■29位…
L・プイユ(フランス)(22)
1,311ポイント
ATP250 BRDナスターゼ・ティリアク・トロフィー準優勝(2016)、ATP1000 BNLイタリア国際ベスト4進出(2016)
■38位…A・ズベレフ(19)
1,130ポイント
ATP250 ニース・コート・ダジュール・オープン準優勝(2016)
■48位…B・チョリッチ(19)
935ポイント
ATP250 チェンナイ・オープン準優勝(2016)、ATP250 ハッサン2世グランプリ準優勝(2016)
■56位…
D・クドラ(アメリカ)(23)
858ポイント
ウィンブルドン ベスト16進出(2014)
■65位…T・フリッツ(18)
768ポイント
ATP250 メンフィス・オープン準優勝(2016)
■67位…
J・ヴェセリ(チェコ共和国)(22)
758ポイント
ATP250 ハイネケン・オープン優勝(2015)
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