男子テニスで
N・ジョコビッチ(セルビア)、
A・マレー(英国)、
R・フェデラー(スイス)、
R・ナダル(スペイン)のBIG4と言われるトップ選手達の対抗馬として世界ランク4位の
S・ワウリンカ(スイス)、同6位の
錦織圭らが位置する。このトップ達を脅かすのが22歳の
D・ティエム(オーストリア)と20歳の
N・キリオス(オーストラリア)ら若手である。
大きなテイクバックからのフォアハンドと直線的なバックハンドの強打を武器とするティエムは、2014年のマドリッド・マスターズでワウリンカを破る金星をあげた。昨年は全仏オープンの前哨戦であるニース・オープンでツアー初優勝を飾り、その後も2大会で優勝。
今年は開幕戦のブリスベン国際男子で2014年の全米オープン覇者である
M・チリッチ(クロアチア)らを破りベスト4進出、アルゼンチン・オープンではナダルらを下す活躍でキャリア通算4勝目をあげた。
また、昨年のゲリー・ウェバー・オープン1回戦で錦織に敗れるも、当時錦織はティエムを「タフな相手。サーブも背のわりに結構良い。フォアもしっかりしている。」と評価していた。
獲得したタイトルはいずれもクレーだが、現在行われているハードコートのアビエルト・メキシコ・テルセル男子では決勝へ駒を進めており、ティエムはどのサーフェスでも力を発揮する。
一方、爆発的はサービスとフォアハンドが特徴のキリオスは、2014年のウィンブルドンでナダルを破る金星をあげてグランドスラムベスト8進出。昨年は全豪オープンで四大大会2度目の8強入り、さらにマドリッド・マスターズではフェデラーを破った。
8月のロジャーズ・カップではワウリンカに侮辱的な発言をして問題となったが、スーパープレーを披露することが多く、観客を味方につけて盛り上がると手がつけられなくなる。
今年は気性の荒さが落ち着き始め、オープン13ではノーシードから1セットも落とさずにツアー初優勝を飾る活躍を見せた。
キリオスとティエムの他にも23歳の
B・トミック(オーストラリア)と
J・ソック(アメリカ)、22歳の
J・ヴェセリ(チェコ共和国)、19歳の
T・コキナキス(オーストラリア)と
B・チョリッチ(クロアチア)、18歳の
A・ズベレフ(ドイツ)も脅威の存在。
さらに今年の全豪オープンでグランドスラム2度目の4強入りを果たした25歳のM・ラオニチ、復活が期待される24歳の
G・ディミトロフ(ブルガリア)らにも注目が集まる。
今年の全豪オープンで2連覇を達成した王者ジョコビッチの1強時代が囁かれる中、錦織のグランドスラム初優勝にも期待が寄せられる。そして、若手選手達が四大大会の栄冠を手にする日も遠くはない。
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