- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

世界772位 どん底から「夢」へ

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は大会初日の27日に行われた男子シングルス1回戦で、見事な勝利を飾り話題を集めた選手がいた。世界ランク772位で25歳のM・ウィリス(英国)

>>ウィンブルドン対戦表<<

現在ウィリスは、ロンドン中心部にあるワーウィック・ボート・テニス・クラブで子供達を中心にテニスを教えており、月曜日だった27日も本来なら5歳から10歳の子供へテニスを教えているはずだった。

そんな彼は、歴史ある地元イギリスで開催中のグランドスラム本戦1回戦で、世界ランク54位のR・ベランキス(リトアニア)を6-3, 6-4, 6-4のストレートで下し、2回戦進出を決めた。

テニスクラブでは、29日のクラスにウィリスに代わって教えてくれるコーチを探さなければならない。なぜなら、29日にウィリスは2回戦を戦わなければならないからだ。その対戦相手は、グランドスラム最多優勝の17度を誇る第3シードのR・フェデラー(スイス)

教え子達は「自分をコーチしている人がウィンブルドンでフェデラーと対戦するんだ」と自慢している。

両親と共に暮らしているウィリスは、1時間のテニス・レッスンで40ドル(約4,000円)を稼いでいた。そんな彼はこれまでグランドスラムはおろか、ツアーレベルの本戦での試合経験もなかった。

17番コートで行われた1回戦は、会場に多くのファンや友人、そして家族が押し掛け、ウィリスは大声援を浴びていた。他の大きなコートで行われたトップ選手の1回戦から比べると、明らかにこの日最も盛り上がったコートだった。

ウィリスは、1988年の全米オープンで当時世界ランク923位のJ・パルマー以来となるグランドスラムで最もランキングの低い選手の初戦突破となった。

「テニスというスポーツの長い歴史で、最高の物語の1つ」と語るのは、この日の1回戦でG・ペラ(アルゼンチン)を7-6 (7-5), 7-6 (7-3), 6-3のストレートで下したフェデラー。

フェデラーは腰の怪我のため、全仏オープンを欠場して今大会へ臨んでいる。

ウィリスはジュニア時代、2007・2008年のウィンブルドン・ジュニアで3回戦進出するなど、将来を期待された選手だった。しかし、度重なる怪我やモチベーションの欠落などがその後のテニス人生の妨げとなった。

「太ももの筋肉は2回断裂した。今年の初めには膝を痛めてしまった。苦しい時間で、気持ちも落ち込んでしまい、朝ベッドから起き上がることも辛かった」とウィリスは振り返る。

「正直、人生の負け組のようだった。体重も増えてしまった。鏡を見ながら お前はもっと出来るはず と語りかけていた」と辛かった想いを明かした。

新しいガールフレンドがウィリスにテニスを続けるように言った時は、ほぼプロテニス選手としての人生を諦めようとしており、フィラデルフィアへ移ってテニスを教えようと考えていた。

「彼女と出会ったんだ。自分にテニスを辞めるなと言ってきた。だから、辞めなかった」とウィリス。

今月初旬にイギリス人を募って開催されたウィンブルドン男子シングルス予選へのワイルドカード獲得を争うプレーオフに、最後に招待されたのがウィリスだった。そのプレーオフでウィリスは3試合を勝ち抜き、ウィンブルドンの予選出場枠を獲得。予選でも3試合で勝利を飾り、本戦への切符を手にしていた。

サウスポーのウィリスは、得意のサーブ・アンド・ボレーでベランキスに握られた20度のブレークチャンスを19度もしのぎ、ウィリス曰く「ちょっと変わった」スピンなどを織り混ぜたサービスで14本のエースを記録し勝利を手にした。

試合直後、ウィリスは観客席へ駆け寄るとガールフレンドとキスを交わし、長年の友人達と抱き合って喜んだ。

この勝ち上がりで、少なくとも5万ポンド(約650万円)を賞金として獲得することが決まっている。今年獲得した賞金総額は、シングルスとダブルス含めても350ドル(約3万5000円)だったウィリスにとっては、かなりの金額。

ウィリスの生涯獲得賞金は10万ドル(約1,000万円)にも満たない。

「この先毎週、こんな出来事が起こるはずはないとしっかり理解しなければならない。プロテニスツアーの現実はかなり厳しい。無情なものなんだ」と冷静に現実を見てはいるものの「トップ100入りをしたい。こんな大会をこれからも送りたい。それにはかなりの努力が必要で、テニスもかなり向上させる必要がある」と夢も語っていた。

ウィリスが次に対戦するフェデラーは、このウィンブルドンでも最多優勝タイ記録となる7度の優勝を誇る。

「スタジアム・コートでの試合になるだろう。それは若い頃からの夢。そのコートに立って、勝てないかもしれないけど、勝てるように全力を尽くすまで」とウィリスはフェデラーとの対戦へ想いを述べた。

ウィリスのサクセス・ストーリーは、フェデラーの前に途絶えてしまうのか。両者は29日に対戦する。

(STATS - AP)






■関連ニュース■ 

・世界772位 フェデラー戦へ
・フェデラー撃破 「実感ない」
・錦織47位 フェデラーは5位に
(2016年6月28日21時22分)

その他のニュース

1月19日

【告知】ジョコビッチら 全豪OP4回戦 (11時39分)

富澤直人と辻岡史帆 全豪Jr初戦突破 (10時44分)

錦織圭&大坂なおみ ツーショット公開 (9時37分)

夫婦で同日に世界4位撃破 (8時37分)

カメラ破壊の世界5位に高額罰金 (7時32分)

1月18日

加藤未唯組 逆転勝ちで16強 (21時51分)

ラッキールーザーから全豪OP16強 (21時39分)

シナー 快勝で4度目の全豪OP16強 (20時30分)

ナダル以来の快挙 19歳で全豪OP16強 (19時21分)

モンフィス 世界4位撃破 全豪OP16強 (17時24分)

“また”フルセットで勝利「大好き」 (14時30分)

全豪OP 早期敗退相次ぐ“中堅世代” (13時48分)

20歳新鋭が四大大会初16強 (11時53分)

2年ぶり16強、失ゲーム1の完勝劇 (10時59分)

【1ポイント速報】シフィオンテクvsラドゥカヌ (9時32分)

アシックス 豪華テニスサミット開催 (8時24分)

全試合フルセット勝利“マラソンマン”が16強 (8時06分)

1月17日

柴原瑛菜組 完勝で全豪OP初戦突破 (22時48分)

加藤未唯組 シード撃破し初戦突破 (21時59分)

大坂なおみ棄権に「気持ちわかる」 (21時02分)

ジョコ 快勝で16強、求婚は断る (19時55分)

大坂なおみ 負傷なければ「勝てたかも」 (18時50分)

大坂なおみ棄権「最後までやりたかった」 (17時53分)

【1ポイント速報】ジョコビッチvsマハツ (17時08分)

大坂なおみ 全豪OP無念の途中棄権 (16時22分)

【1ポイント速報】大坂なおみvsベンチッチ (15時45分)

アルカラス 2年連続で全豪OP16強 (15時35分)

二宮/エイケリ組 全豪OP2回戦敗退 (13時24分)

青山/穂積ペア 全豪OP2回戦敗退 (11時17分)

19歳ティエン「実感が湧かない」 (8時10分)

世界121位 V候補撃破の大金星 (1時00分)

波乱 メド 世界121位に屈し2回戦敗退 (0時59分)

【画像】錦織圭と大坂なおみのツーショット写真!(投稿内5枚目) (0時00分)

【動画】カメラを激しく破壊するメドベージェフ (0時00分)

1月16日

最新テニスラケット試打会を開催 (22時18分)

内島萌夏ペア 全豪OP初戦敗退 (20時54分)

シナー 3ヵ月ぶりセット落とすも勝利 (20時03分)

大注目の新星は2回戦敗退 (19時02分)

38歳モンフィス 完勝で3回戦へ (17時57分)

世界4位 1200万円以上を寄付 (17時11分)

二宮真琴/エイケリ組 初戦突破 (16時45分)

WC参戦の渡邊/柚木ペア 逆転で敗退 (15時40分)

観客がうるさ過ぎてコート移動 (15時13分)

錦織圭 今後のスケジュールは? (14時30分)

19歳メンシク金星「最高の気分」 (13時38分)

錦織「体力が続かなかった」 (13時20分)

完敗で昨年8強が2回戦敗退 (12時26分)

青山/ 穂積ペア 快勝で初戦突破 (11時16分)

全豪OP初Vへ 完勝で6年連続3回戦進出 (11時03分)

バボラ 新「ピュアドライブ」発売 (9時56分)

5時間死闘 試合終了は深夜1時 (9時07分)

錦織撃破のポール「彼はトップレベル」 (8時03分)

アルカラス「全てうまくいった」 (7時11分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!