男子テニスのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝、ATP500)は18日、シングルス準決勝が行われ、
A・ズベレフ(ドイツ)が大会4連覇を狙っていた第1シードの
R・フェデラー(スイス)を7-6 (7-4), 5-7, 6-3のフルセットで下し、初優勝をかけて今季2度目の決勝戦進出を果たした。
>>ゲリー・ウェバーOP対戦表<<19歳のズベレフは地元の声援を受け、大会史上最多8度の優勝を誇る世界ランク3位のフェデラーを破る自身最大の勝利を飾ると同時に、ATPツアー初優勝をかけて決勝進出を果たした。
グランドスラム最多の17度の優勝を誇るフェデラーだが、今季は膝の手術を受けたり、腰の怪我で全仏オープンを欠場するなど怪我に泣かされるシーズンを送っており、未だタイトル獲得に至っていない。
フェデラーは今大会、これまで2007年・2009年・2011年の欠場を除き、2003年から出場10度連続で決勝進出を果たしてきたが、今年は準決勝で大会を去る結果となった。
ズベレフは「まだ全く実感していない。こうしてここに勝者として立っていることを。昨日はそんなこと想像もしていなかった。」と、今回の勝利にただただ驚いていた。
フェデラーは10代の選手に敗退したのは、2006年のW&Sマスターズ(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)の2回戦で当時19歳だった
A・マレー(英国)に敗れて以来、約10年ぶりのこととなった。
現在世界ランク38位のズベレフは、10代の選手として最高位にいる選手で、フェデラーと初めて対戦した今年5月のBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)では、ストレートでフェデラーが勝利を飾っていた。
第1セットは両者ブレークポイントを相手に握らせず、タイブレークへともつれると、サービスエースでセットポイントを握ったズベレフがそれを取りきり、第1セットを先取した。
第2セットは、ゲームカウント5ー5からの第11ゲームで、フェデラーは鮮やかなドロップショットを放つと、ズベレフは足を滑らせコートへ倒れ込み、この試合初となるブレークを奪うと、そのセットを奪い返し勝敗の行方は第3セットへと持ち込まれた。
第3セットでは、第6ゲームでフェデラーのバックハンドが大きくアウトになると、ズベレフが初めてフェデラーからブレークを奪い、マッチポイントではサービスエースを決めて勝利をものにした。ズベレフは試合を通して39本のウィナーを決め、8本のサービスエースを記録していた。
ズベレフはATPツアー初優勝をかけて、決勝では
F・マイヤー(ドイツ)と対戦する。マイヤーはこの日、第3シードのD・ティエムを6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。今大会、決勝戦でドイツ人対決となるのは、2011年以来のこととなる。
32歳のマイヤーは太ももの筋断裂のために思うようにツアーを回れず現在は世界ランクも192位にまで落としており、今大会はプロテクト・ランキングを用いての出場だった。そして2011年のブカレスト大会での初優勝以来となる決勝進出を果たした。
全仏オープンで自身初となるグランドスラムでのベスト4進出を決め、初のトップ10入りを果たしたティエムは、前週に行われたメルセデス・カップ(ドイツ/シュトゥットガルト、グラス、ATP250)では、準決勝でフェデラーを破り優勝を飾って今大会へ臨んでいた。
(STATS - AP)
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