テニスの「全仏オープン・ジュニア ワイルドカード選手権大会 in partnership with LONGINES 日本予選」(日本/東京、レッドクレー)は11日、女子シングルス決勝が行われ、
佐藤久真莉を6-3, 6-2のストレートで下して優勝を飾り、5月にフランスのパリで行われるワイルドカード選手権大会の本戦出場権を手にした
清水綾乃が喜びを語った。
>>全仏オープン・ジュニア対戦表<<
決勝で対戦した佐藤久真莉
試合後に「優勝出来て嬉しいですし、ほっとしています。」と話す清水は、レッドクレーについて「得意ではないです。(ボールが)遅いイメージがあって、攻めてもなかなか決まりにくいイメージ。それでも、今日は自分の攻めていくテニスを最後まで出来て良かったです。」と述べた。
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優勝の清水綾乃
決勝で対戦した佐藤については「初めてやる相手だったので、相手のテニスとか分からなかった。自分が優位になった時に、下がらずに打てたことが勝因かなと思います。」と清水。
今大会の男子シングルスと女子シングルス優勝選手は、2016年5月にフランスのパリで開催されるワイルドカード選手権大会の本戦へ出場する。その本戦に勝利すると、ワイルドカードとして全仏オープン・ジュニア2016へ出場することが出来る。
5月にフランスのパリで行われるワイルドカード選手権大会の本戦出場権を獲得した清水は「私はランキングが低いので、この大会がなければ(ローランギャロスは)出れる大会ではない。なので、挑戦権をいただいた気持ちで、チャレンジャーの気持ちで頑張りたいと思います。」と意気込みを語った。
続けて「相手に打たれた時にフットワークが足りなくて、守る時のボールが甘くなってしまうので、そこを強化していきたいです。」と今後の課題についても話した。
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ボールを追いかける清水綾乃
「レッドクレーは昨年スペインで経験したのが初めてだった。いつもよりボールが多く返ってきて、それに対応出来ず、自滅して負けるパターンが多かった。けど、今は攻守のけじめをつけられるようになったのが良いところだと思います。」
一方、13歳(今大会最年少)の佐藤は1回戦で第2シードの松田美咲を6-4, 6-4、準決勝では永田杏里を6-4, 7-6 (7-2)で下して決勝へ駒を進めていたが、清水の勢いを止めることは出来なかった。
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準優勝の佐藤久真莉
また、男子では第2シードの
田島尚輝が第1シードの
清水悠太を7-5, 4-6, 7-6 (7-3)のフルセットで下して優勝を飾った。
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優勝の清水綾乃と田島尚輝
ローラン・ギャロスのレッドクレーコートで戦うというグランドスラムの魅力を体験する機会をより多くの若いテニスプレーヤーに提供することを目的に、日本での予選が開催された。これまでに上海・ニューデリー・サンパウロなど各国で予選を開催している。
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