テニスの「全仏オープン・ジュニア ワイルドカード選手権大会 in partnership with LONGINES 日本予選」(日本/東京、レッドクレー)は11日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードの
清水悠太は第2シードの
田島尚輝に5-7, 6-4, 6-7 (3-7)で惜敗し、5月にフランスのパリで行われるワイルドカード選手権大会の本戦出場権を手にすることが出来なかった。
>>全仏オープン・ジュニア対戦表<<決勝戦、清水は田島の高く弾むループボールに苦しめられ、ベースライン後方へ下がらされた。さらに前後左右に揺さ振られるなどでペースを乱され、第1セットを落としてしまう。
悔しがる清水悠太
第2セットは好発進した清水がリードを奪い、セットカウント1-1とする。
ファイナルセットで赤のウエアに着替えた清水は、その後も田島と一進一退の攻防が続く。そして、ゲームカウント5-4とリードした清水は勝利まであと2ポイントとしたが気迫溢れる田島に押され、このチャンスの逃してしまう。
フォアハンド時の清水悠太
以降も互いに譲らずタイブレークへ突入し、田島にリードを許す。さらに際どいジャッジに対し主審へ抗議するも判定は覆らず、挽回出来なかった清水は惜しくも敗れた。
清水悠太は抗議するも判定は覆らなかった
試合後、清水はベンチへ戻り、数分間、呆然としていた。
ベンチで呆然とする清水悠太
ITFジュニアランキングで
綿貫陽介の13位に次ぐ45位の清水は、昨年の全日本ジュニアテニス選手権16歳以下で準優勝を飾り、橋本総業全日本テニス選手権では2回戦へ進出する活躍を見せており、日本期待の若手選手の1人。
今大会の男子シングルスと女子シングルス優勝選手は、2016年5月にフランスのパリで開催されるワイルドカード選手権大会の本戦へ出場する。その本戦に勝利すると、ワイルドカードとして全仏オープン・ジュニア2016へ出場することが出来る。
ローラン・ギャロスのレッドクレーコートで戦うというグランドスラムの魅力を体験する機会をより多くの若いテニスプレーヤーに提供することを目的に、日本での予選が開催された。これまでに上海・ニューデリー・サンパウロなど各国で予選を開催している。
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