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号泣、勝利目前からの惜敗

テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/ メルボルン、ハード)は24日、女子シングルス4回戦が行われ、終盤で全身に痙攣が起きたAL・フリードサム(ドイツ)は第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)に7-6 (8-6), 1-6, 5-7の惜敗を喫し、涙が止まらなかった。

>>全豪オープン対戦表<<

21歳で現在世界ランク82位のフリードサムは、これまでグランドスラム2回戦の壁を超えたことがなかった。しかし勢いに乗るフリードサムは勝敗がかかったファイナルセットもゲームカウント5-2とリードし、勝利目前だった。

そこから粘りを見せたラドワンスカにゲームを連取されてしまう。その時、フリードサムの体に異変が起きた。

コートチェンジの際、主審にトレーナーを要求したフリードサムは足の治療を受け、右太ももにテーピングを施す処置をとった。

第10ゲームをラドワンスカにサービスキープされ、ゲームカウント5-5とした。その瞬間、フリードサムの全身痙攣が起き始めた。

第11ゲームでは足を必死に掴んだり、ストレッチをしたりしていたが、その表情は痛みで苦しんでいた。仕方なくフリードサムはアンダーサーブを打ったがフォルトしてしまい、次は上からサービスを打ったがそれも入らず、ダブルフォルトをしてしまった。

「あれが痙攣なのか、どこか怪我をしてしまったのか、あの時は分からなかった。なぜなら、あんな経験をしたことはなかったから。もうこの足で立ってはいられないと感じていた。」とフリードサムはその時の気持ちを語った。

フリードサムの目からは涙が溢れ、必死に試合を続けていた。もちろん、詰めかけた観客も後押ししていた。

しかし冷静なラドワンスカは、ドロップショットなどで巧みな攻撃を展開した。

ドロップショットを追いかけたフリードサムは、叫びながら倒れ込むと、別の足にも痙攣が起きてしまい、その足を掴み悶絶してしまった。

また泣き出してしまったフリードサムだが、再びサービスを打とうとベースラインへ戻るも痙攣がおさまらず、なかなかサービスが打てなかったことから、時間をとりすぎたために主審からポイント・ペナルティを科されてしまった。

そのポイントでフリードサムはラドワンスカにブレークを許すことになり、会場からはブーイングも起きていた。

ラドワンスカは「もちろん、あの時は彼女(フリードサム)を走らせようとした。とても辛い瞬間だった。明らかに苦しんでいたから。でも、まだ彼女は戦うつもりでいたから、自分は自分のテニスをしなければならなかった。そんな状況でバカなミスをしたくはなかった。手が少し震えていた。でも、どうしても勝ちたかった。本当に不思議な心境だった。」と複雑な想いを明かした。

ラドワンスカの言う通り、フリードサムは最後のボールまで戦い続けていた。途中棄権など考えてもいないようだった。

「どうやってあんな状況を対処したら良いのか分からなかった。自分にこう言った。 きっと5-6になっているから、ここからリラックスしよう って。もうすぐ試合が終わると感じたから、最後まで頑張った。」

試合後、足を引きずりながら、そして涙を流しながらコートを去っていったフリードサムには、会場からスタンディング・オベーションが送られ、拍手は鳴り止まなかった。

痙攣の経験があるラドワンスカは、フリードサムの気持ちに共感していた。

「とても痛いし、どうしようもない。そんな状況に陥ってしまった人を見ているのは辛いことだった。」

この5年間で4度目の準々決勝進出を果たしたラドワンスカは、第10シードのC・スアレス・ナバロ(スペイン)とベスト4進出をかけて戦う。これまでの全豪オープンでラドワンスカは、準決勝へ進んだことがない。

「もちろん、もしかしたら負けていたかもしれない試合に、こうして勝てたことは自信につながる。でも、もし選べるのなら2セットで終わりにしたかった。」

(STATS - AP)

>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<






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