テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は21日、男子シングルス2回戦が行われ、今大会を最後に引退を表明している元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)は第8シードの
D・フェレール(スペイン)に2-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れると同時に、現役最後となるシングルスの試合に幕を下ろした。
>>全豪オープン対戦表<<1回戦に続き、ヒューイットは地元のオーストラリア国旗のカラーウエアで全身をまとっての登場。
センターコートであるロッド・レーバー・アリーナの第4試合で行われたこの対戦、ヒューイットは攻め込むフェレールに必死に食らいつき、闘志むき出しのプレーで確実にポイントを獲得。さらに声を張り上げて自身を奮い立たせた。厳しいボールにも諦めずに戦い抜く姿に、観客も大きな声援で応えた。しかし、最後はフェレールに押し切られ、2回戦敗退となった。
現役最後となるシングルスの試合を終えたヒューイットは、22日に
S・グロス(オーストラリア)とのペアで男子ダブルス2回戦に挑む。
34歳のヒューイットは、2001年の全米オープン決勝で
P・サンプラス(アメリカ)をストレートで下してグランドスラム初優勝を飾り、2002年のウィンブルドンでは四大大会2度目のタイトルを獲得。
その後は怪我などによりランキングを下げるも、これまでキャリア通算30勝をあげている。最後にヒューイットがタイトルを獲得したのは、2014年のホール・オブ・フェーム選手権。
過去の全豪オープンでは2005年の準優勝が最高成績で、近年では早期敗退が相次いでいた。
昨年はシーズンを通して1回戦敗退が多い中、国別対抗戦であるデビスカップ準々決勝のオーストラリア対カザフスタン戦では、初日から0勝2敗といきなり崖っぷちに立たされるも、ダブルスでヒューイット/ グロス組が望みを繋げ、最終日のシングルスでヒューイットとグロスが勝利を飾り大逆転で準決勝進出を決めた。
今後は、デビスカップで選手としてではなく、オーストラリア代表の監督として出場選手のサポート役にまわる。
一方、勝利したフェレールは、3回戦で第31シードの
S・ジョンソン(アメリカ)と対戦する。
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