22日に行われたATPワールドツアー・ファイナル決勝戦で惜しくも
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるも準優勝を飾り今シーズンを終了した
R・フェデラー(スイス)は、未だ獲得していないオリンピックでの金メダルを来年のリオで狙うも、来シーズンの1番の目標ではないと語っている。
「それは1番の目標ではない。シーズン最初の目標は全豪オープンであり、もうそれはすぐそこへ迫っている。今、次の目標にしているのはそれなんだ。全豪オープンが終われば、その後のことを考える。」とフェデラーは、22日の決勝戦後の会見で語っていた。
34歳のフェデラーにとって、リオはオリンピックのシングルスでの金メダル獲得には最後のチャンスとなるだろう。2008年の北京オリンピックでは
S・ワウリンカ(スイス)と組み男子ダブルスで金メダルを獲得したが、2012年のロンドン・オリンピックのシングルス決勝戦では、
A・マレー(英国)の前に屈して銀メダルに終わっていた。
その直前に同じ会場で行われたウィンブルドンでは、マレーを退けて7度目のウィンブルドン優勝を飾ったばかりだった。リオはフェデラーにとって、あまり馴染みのない土地ながら、2012年に行われたエキシビションで初めてその周辺を訪れ、好印象を持っている。
「リオではどんな応援をもらえるか分からない。エキシビションで3試合を行ったサンパウロでは良い思い出がある。正直、その時訪れた全ての南米の街は素晴らしかった。そのエキシビションでの南米の旅は、人生でも思い出に残るものとなった。テニスでの旅行を考えると、その時の10日間は、人生でも最高の時間の1つになっている。それくらい最高だった。」
フェデラーは22日の決勝戦ではジョコビッチに3-6, 4-6で敗れた。また今季フェデラーは、ウィンブルドンと全米オープンの決勝戦でもジョコビッチに敗れていた。これからはオフシーズンのトレーニングに入るが、特にライバルであるジョコビッチ対策などを考えての練習をするつもりはないと言う。
「そんな必要はないと思っている。なぜなら、ほとんどの選手に対抗出来ているから、これまでの自分のテニスに更に磨きをかけようと思っている。自分の見解としては、
R・ナダル(スペイン)がツアーでも特異な選手だと思っている。かつては彼に向けて特別な練習もしていた。」
「ノヴァーク(ジョコビッチ)は、もっと正攻法なプレーをしている。もし自分がベストのプレーでなければ、苦戦を強いられてしまう。もし自分がより良いプレーが出来たならば、その時はチャンスが見い出せるはず。」とフェデラーは、ジョコビッチについて語っていた。
(STATS - AP)
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