男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は19日、グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビンが行われ、第3シードの
R・フェデラー(スイス)が第8シードの
錦織圭(日本)を7-5, 4-6, 6-4のフルセットで退け、グループ1位通過を確定させると同時に、錦織の準決勝進出の可能性はなくなった。
>>ツアーファイナル組合せ表<<試合後にフェデラーは、この試合で5度のブレークを許す結果となったサービスではなく、しばらく剃っていない髭についての質問に直面した。
勝ち続けている間は剃らずにいるのか?
「あまりにも痒かったら剃るだろう。娘達が嫌がるなら剃るかな。鏡を見て気に入らなかったら、きっと剃る。サンタクロースを思うなら伸ばすだろうね。もうすぐその時期だからね。まだ分からない。」とフェデラーは答えていた。
そして奥さんのミルカさんがどう思っているかについて聞かれると「髭のことは問題はない。きっと大丈夫だと思う。時には自分で決断を下すことだってある。」と加えていた。
この日の試合、どのセットも序盤で先にブレークに成功したのはフェデラーだったが、自身のミスなどで錦織に反撃を許していた。しかしファイナルセットの第10ゲームで、最後鮮やかなスマッシュを叩き込み、この試合6度目のブレークに成功して試合に終止符を打った。
この勝利でフェデラーは、予選ラウンドロビンを3勝0敗とし、錦織は1勝2敗となった。第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が準決勝へ進出するには、その後に行われる試合で第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)から1セットを奪えば達成出来る。
錦織との対戦を前に、既に準決勝進出を決めていたフェデラーだったが、ファイナルセットでも必死に食らいつく錦織に全く手を抜くことはなかった。
「次へ気持ち良く進むためには、自分にとって本当に大切な試合だった。ランキング、ポイントや錦織を下してO2アリーナで勝利を飾る高い評価も欲しかった。この大会で良いプレーをしたかった。」とフェデラーは大会への想いを述べた。
錦織は「何故かは分からないけど、リターンがとても良かった。だから、あれだけブレークも出来たと思う。」と自身のリターンには手応えを感じ、敗戦ながらも好プレーを実感していた。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・フェデラー1位 錦織は17位に・錦織「ずるい」 7選手を羨む・錦織 敗戦もフェデラーに猛攻