男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は19日、グループ・スタン スミスの予選ラウンドロビンが行われ、第8シードの
錦織圭は第3シードの
R・フェデラー(スイス)に5-7, 6-4, 4-6のフルセットで敗れ1勝2敗とし、2年連続の決勝トーナメント進出とはならなかった。
>>ツアーファイナル組合せ表<<錦織が準決勝へ進出するにはフェデラーに勝利、さらにこの後行われる予選ラウンドロビンで第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)が第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を破ることが条件だった。
昨年に続き2年連続の準決勝進出とはならなかったが今季最後の大会でフェデラーに善戦し、錦織は良い形で今シーズンに幕を下ろした。
今年は3大会で優勝するなどの活躍を見せたが、全米オープン初戦敗退後は思うような結果を残せず、パリ・マスターズは3回戦で途中棄権、その後に発表された世界ランキングでは昨年9月以来の8位へ後退。
さらに今大会の初戦ではジョコビッチに完敗、ベルディヒには苦戦を強いられた。
そんな中で迎えたフェデラー戦、錦織は第1セットを接戦の末に落とし、第2セットは序盤で今大会好調のフェデラーにブレークを許してゲームカウント1-4と絶体絶命の危機に立たされる。
しかし、ここから錦織がリターンエースを決めるなどの猛攻を見せて5ゲームを連取し、セットカウント1-1とする。
ファイナルセットも両者スーパーショットを披露するなど一進一退の攻防が続く中、錦織は大きなチャンスを迎える。第3ゲームで0-40と3本のブレークチャンスを握った。
だが、これを活かすことが出来ず、フェデラーに勢いを与えてしまい、第4ゲームでブレークを許す。第7ゲームではブレークバックするも第9・10ゲームを連取され、錦織の予選ラウンドロビン敗退が決まった。
試合後にフェデラーと握手をする際、2時間10分で敗れた錦織は今ある力を全て出し切ったという表情だった。
両者は今回が6度目の対戦で、錦織から2勝4敗となった。
一方、勝利したフェデラーは17日にジョコビッチを下した時点で既に準決勝進出を決めており、今回は3勝目をあげてグループ・スタン スミス1位通過で決勝トーナメントに臨む。
過去のツアーファイナルでは6度の優勝を飾っており、昨年はジョコビッチとの決勝戦を前に棄権して準優勝だった。
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