7月17日から19日にかけて世界各地で行われた男子国別対抗戦のデビスカップ準々決勝では、
A・マレー(英国)率いるイギリスが地元ロンドンでフランスを3勝1敗で下しオーストラリアとの準決勝へ進んだ。イギリスが準決勝進出を果たしたのは30年以上ぶりのこととなった。
マレーはイギリスがあげた3つの勝利全てに貢献していた。初日に行われたシングルスでは、
JW・ツォンガ(フランス)を下し1勝1敗とした。2日目に行われたダブルスでは、実の兄である
J・マレー(英国)と組んだダブルスでイギリスへ2勝目をもたらしていた。
疲労が隠せなかったマレーは、最終日のシングルスで
G・シモン(フランス)に第1セットを先取され、第2セットも2-4とリードされていた。しかし、そこから反撃に出たマレーは、シモンを4-6, 7-6 (7-5), 6-3, 6-0で退け、イギリスは1981年以来となる準決勝進出を決めた。
ウィンブルドン準決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れて以来の試合となったマレーは「感情をなかなかコントロール出来なかった。感情が沸き起こってしまい、表にも出してしまいそうだった。この10日間ほどは辛い日々だった。」と、敗戦からの落胆からなかなか抜け出せずにいたことを明かしていた。
「いつもデビスカップでのプレーは楽しんでいたんだ。今はこうしてワールドグループで戦っている。つまり、世界のトップの国とトップの選手達と素晴らしい環境のもとで戦っているんだ。気持ちを奮起せざるを得ない。」と語っていた。
一方、対戦相手となるオーストラリアは準々決勝の対カザフスタン戦で、0勝2敗の劣勢に立たされながらも2日目のダブルスで勝利し、1勝2敗で迎えた最終日に
S・グロス(オーストラリア)が
M・ククシュキン(カザフスタン)を6-3, 7-6 (8-6), 4-6, 7-6 (8-6)で下し2勝2敗とすると、続いて登場したヒューイットが
A・ネドビエソッフ(カザフスタン)を7-6 (7-2), 6-2, 6-3のストレートで退けてオーストラリアへ勝利をもたらした。
もう1つ行われる準決勝では、アルゼンチンがベルギーと対戦。
ベルギーは対戦したカナダが
M・ラオニチ(カナダ)と
V・ポスピシル(カナダ)ら、カナダを代表する2選手を怪我で欠いており、2日目のダブルスの時点で3勝目を飾り危なげなく勝利を決めていた。
最終日のシングルスは3セットマッチで行われ、K・コペヤンが
F・ダンチェビッチ(カナダ)を2-6, 6-2, 6-3で、
S・ダルシス(ベルギー)がF・ペリウーを6-4, 6-3で下し、1999年以来となる準決勝進出を果たした。
アルゼンチンもベルギー同様、2日目のダブルスでの勝利で準決勝進出を決めていた。
アルゼンチンは、世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)を欠いたセルビアは、最終日のシングルスで
D・ラヨビッチ(セルビア)が
D・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-1, 6-4で下し1勝を上げたが、続くシングルスでは
F・クライノビッチ(セルビア)が
C・ベルロク(アルゼンチン)との試合途中で1-6, 0-3とリードを許したところで棄権を申し入れて敗退していた。
準決勝は9月18日から20日にかけて行われ、11月に行われる決勝進出を狙う。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・逆転マレー 英34年ぶり4強・ジョコ不在 セルビアがピンチ・国背負い 戦ったヒューイット
■最新ニュース■
・キリオスら交代の大きな賭け・過去V5スペインが敗れる・錦織とチャンの複で会場沸く