テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)で、今大会の大一番が10日に実現する。それは、第2シードの
R・フェデラー(スイス)と第3シードの
A・マレー(英国) BIG4同士の激突となる男子シングルス準決勝。
対戦表の抽選が行われてからボトムハーフ(対戦表の下半分)では、フェデラーとマレーの準決勝に期待が寄せられていた。そして、両者は危なげなく勝ち上がり、ビッグマッチが現実となる。
両者はこのウィンブルドンの地で過去2度に対戦している。最初は2012年のウィンブルドン決勝で、フェデラーがマレーの地元優勝を阻んだ。2度目はその直後に行われたロンドンオリンピック決勝、その時はマレーがストレートでフェデラーを撃破している。
2012年のウィンブルドン決勝で敗れたマレーは、涙を流しながらスピーチをしたことでも記憶に新しい。
フェデラーはその時のことを「僕たち2人の素晴らしい夏を思い出すよ。それだけじゃない。全ての対戦を思い出すね。」と語った。
今回が通算24度目の対戦。過去フェデラーから見て12勝11敗。
今大会フェデラーはサービスが絶好調で、第12シードの
G・シモン(フランス)との準々決勝まで1度もブレークを許していなかった。セットを落としたのは
S・グロス(オーストラリア)との3回戦のみ。その試合以外はストレート勝ちをおさめ、4強入りを決めている。
昨年は決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)にフルセットで敗れ、惜しくもタイトル獲得に手が届かなかった。
2012年のウィンブルドンで優勝して以降、四大大会のタイトル獲得に見放されているフェデラーは、今大会で歴代最多8度目のウィンブルドン優勝を狙う。過去のウィンブルドンでは2003-2007・2009・2012年にタイトルを獲得。
フェデラーの四大大会初優勝は2003年のウィンブルドン。その時は決勝で
M・フィリプーシス(オーストラリア)に勝利、優勝の瞬間は膝から崩れ落ち、ラケットで芝を叩き、喜びを噛みしめていた。
一方のマレーは、2年ぶりの地元優勝を狙う。
マレーのグランドスラム初優勝は2012年の全米オープン。その後、2013年のウィンブルドン決勝でジョコビッチをストレートで破り、1936年のフレッド・ペリー以来77年ぶりとなる悲願の地元優勝を果たす快挙達成。
今大会のマレーはフェデラーと同様に好調で、2セットしか落とさずにベスト4へ勝ち進んでいる。
マレーは「2012年よりも質の高いテニスをしていると思う。でも、過去のことはあまり関係ないね。ファンには試合をする度にずっと応援してもらっているから、今度も良いサポートがもらえることを願いたい。」と、フェデラーとの準決勝へ向けてコメントしている。
両者の準決勝は、現地10日のセンターコート第2試合に予定されている。
フェデラーとマレーの勝者は、2連覇と大会3度目の優勝を狙う第1シードのジョコビッチと第21シードの
R・ガスケ(フランス)の勝者と決勝でタイトル獲得を争う。
(コメントはWOWOWから抜粋)>>ウィンブルドン対戦表<<
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