テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は6日、男子シングルス4回戦が行われ、昨年覇者で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第14シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)に2セットダウンの崖っぷちに追い込まれる。しかし、息を吹き返した王者ジョコビッチが第3セットから追い上げ、6-7 (6-8), 6-7 (6-8), 6-1, 6-4の時点で日没順延。決着は翌日の7日へ持ち越された。
この日のジョコビッチは、いつもと明らかに違った。もしかすると、全仏オープン決勝で
S・ワウリンカ(スイス)に逆転負けを喫し、生涯グランドスラム達成を阻まれた傷跡が、未だ癒えていないのかもしれない。
4回戦はガッツがなく、淡々とプレーをして燃えるような闘争心を感じられなかった。そして、芝シーズンから好調の伏兵アンダーソンに攻め込まれ、ジョコビッチは2セットダウンの窮地に立たされる。
そこから本来の力を取り戻したジョコビッチが第3・4セットをとり、2セットオールへ追いついた時点で日没サスペンデントが決定。
この試合、ジョコビッチはアンダーソンに32本のサービスエースと56本ものウィナーを決められていた。アンダーソンのサービスは脅威で、ファーストサービスが入った時には81パーセントの高い確率でポイントを獲得している。
ファイナルセットから再開されるジョコビッチとアンダーソンの男子シングルス4回戦は、7日の1番コート第1試合に組まれ、現地13時(日本時間21時)に試合が開始する予定。
ジョコビッチとアンダーソンの勝者は、準々決勝で第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
もしアンダーソンに敗れる場合、世界ランク1位のジョコビッチが四大大会でベスト8を前に敗退するのは、2009年の全仏オープン以来 約6年ぶりのことになる。
昨年は決勝で
R・フェデラー(スイス)をフルセットで破り、大会2度目の優勝。今大会では2連覇と3度目のタイトル獲得を狙っている。
ジョコビッチを序盤で2セットアップと追い込んだアンダーソンは前哨戦のAEGON選手権で準優勝を飾り、世界ランキングでは自己最高の14位を記録して今大会へ乗り込んでいる。
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