テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は6日、男子シングルス4回戦が行われ、ビッグサーバーで第23シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)はBIG4の一角で第3シードの
A・マレー(英国)に6-7 (7-9), 4-6, 7-5, 4-6で敗れ、ベスト8進出とはならなかった。
この試合、第1セットの第8ゲームでハプニングが起きた。時速215キロを記録したカルロビッチの強烈なサービスが線審の頭にあたってしまった。幸いにも線審に怪我はなく、カルロビッチは左手を上げて謝罪した。
211センチの長身から放つカルロビッチのサービスは脅威で、
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)との2回戦で53本、第13シードの
JW・ツォンガ(フランス)との3回戦では41本ものサービスエースを決めていた。
しかし、世界屈指のリターナーであるマレーとの4回戦では29本にとどまった。また、凡ミスを9本におさえるマレーに62本ものウィナーを決められ、4回戦敗退となった。
カルロビッチは今大会前哨戦のゲリー・ウェバー・オープン準々決勝でサービスエースを45本放ち、3セットマッチの男子シングルス最多サービスエース数の新記録を叩き出している。
2000年にプロへ転向し、2003年のウィンブルドン1回戦で前年度覇者の
L・ヒューイット(オーストラリア)を破る衝撃的な勝利で、世界に名を知らしめたカルロビッチ。それからはツアー6勝をあげ、世界ランキングの自己最高位は2008年に記録した14位。
>>ウィンブルドン対戦表<<
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