男子テニスツアーのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝)は21日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
R・フェデラー(スイス)が世界ランク45位の
A・セッピ(イタリア)を7-6 (7-1), 6-4のストレートで下し、3連覇を達成すると同時に大会8度目の優勝を果たした。今回優勝したことにより、フェデラーはオープン化以来、同一大会で8度以上の優勝を飾った史上3人目の選手となった。
【会場でしか買えない 全英タオル】「もちろん、特別な瞬間さ。ウィンブルドンを直前にしてこの大会で8度目の優勝なんて。感動を覚えずにこの優勝はありえない。」とフェデラーは、この優勝を素直に喜んでいた。
芝の大会でこれが20度目の決勝戦だったフェデラーは、15度目のタイトル獲得となり、通算で86度目の優勝を飾った。現役選手としては、芝の大会では最多優勝で、次に多いのは
L・ヒューイット(オーストラリア)の8度となっている。
「全ての事を考えても、この一週間のプレーは最高だった。最後の4試合は、自分のサービスゲームでは一度もブレークされなかったと思う。それは、大切な場面で正しいプレーが出来ていると言う自信を与えてくれている。」と、自身のプレーに満足していた。
今回フェデラーは、ブリスベン、ドバイ、イスタンブールに続く今季4度目の優勝となり、8日後に開幕する今季3度目のグランドスラムであるウィンブルドンへ弾みをつけた。
「芝でのプレーの1つの大きな秘訣は、ボールを打つ瞬間にどのショットを打つか、正しいプレーをするかでポイントに繋がり勝利を導ける。完璧なプレーをしていても、間違った判断を下した瞬間に、それが芝では結局敗戦へと繋がってしまうんだ。」と、芝での戦い方の難しさをフェデラーは語っていた。
フェデラーは同大会の決勝戦ではこれまで2回しか負けていない。2010年にヒューイットに、2012年に
T・ハース(ドイツ)に敗れていた。
33歳のフェデラーはオープン化以来、同一大会で8度以上の優勝を飾った史上3人目の選手となった。
R・ナダル(スペイン)が全仏オープンで9度、モンテカルロ・マスターズで8度、
G・ビラス(アルゼンチン)がブエノスアイレス大会で8度の優勝を飾っていた。
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