テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は25日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク31位の21歳
D・ティエム(オーストリア)が同75位の
A・ベデネ(スロベニア)に6-3, 6-4, 6-7 (6-8), 6-3で勝利し、2年連続の2回戦進出を決めた。
両者は下部大会で1度対戦しており、その時はベデネが勝利していた。今回ティエムが勝利したことで通算対戦成績を1勝1敗とした。
この試合の第1セット、ティエムは第4・6ゲームでブレークに成功。続く第7ゲームでベデネにブレークバックを許すも、第9ゲームで難なくサービスキープし、このセットを先取。
第2セットでも主導権を握っていたティエムは、第1ゲームから4ゲーム連取。第6ゲームでベデネに1ブレークを許すも、ペースを乱さず、71パーセントの確率でファーストサービスを入れてリズムを掴みポイントに繋げた。
しかし、第3セットに入るとベデネに巻き返され、両者1ブレークでタイブレークに突入。接戦の末に6-8でベデネにこのセットを奪われる。
調子を上げてきたベデネであったが、第4セットでその勢いは失速し、そこを見逃さなかったティエムが一気に攻め立てて、3時間21分で2回戦進出を決めた。
現在21歳のティエムは、昨年4月に行われたムチュア・マドリッド・オープンで予選から勝ち上がり、本戦2回戦で
S・ワウリンカ(スイス)を破る金星をあげて一躍注目を集めた期待の若手選手。
先日行われたニース・コート・ダジュール・オープンで、シード勢を次々と破る快進撃を見せ、決勝では
L・マイェール(アルゼンチン)を6-7 (8-10), 7-5, 7-6 (7-2)の大接戦を制してツアー初優勝を飾り、今回の全仏オープンに弾みをつけた。また、試合後に発表された世界ランキングでは、自己最高位となる31位を記録。
昨年の全仏オープンでは、2回戦でクレー王者の
R・ナダル(スペイン)と対戦し、ストレートで敗れるも観客を沸かせるプレーを披露した。
勝利したティエムは、2回戦で第21シードの
P・クエバス(ウルグアイ)と
S・グロス(オーストラリア)の勝者と対戦する。
>>全仏オープン男子ドロー表<<
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