テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は25日、男子シングルス1回戦が行われ、予選3試合を勝ち抜いた世界ランク168位の
ダニエル太郎(日本)は第32シードの
F・ベルダスコ(スペイン)に3-6, 4-6, 2-6のストレートで敗れ、四大大会初の勝利とはならなかった。
この試合、2セットダウンの状況に追い込まれたダニエル太郎は、第3セットも序盤でブレークを許す展開を強いられる。ベルダスコの左右に揺さぶるストロークからチャンスを見出せなかったダニエル太郎は、主導権を握る事が出来ずに敗れた。
敗れたダニエル太郎は、第3セットで股抜きショットからポイントをとり、観客を沸かせる場面を披露した。
今回で2度目のグランドスラム本戦入りとなった22歳のダニエル太郎。昨年の全米オープンでも予選3試合を勝ち抜き、本戦1回戦ではビッグサーバーの
M・ラオニチ(カナダ)にストレートで敗れた。
今年は4月に下部大会であるヴェルチェッリ・チャレンジャーで、キャリア初の優勝を飾った。
今回の全仏オープンでは、予選1回戦で難敵
D・ブラウン(ドイツ)を破り勢いに乗ると、
M・フチョビッチ(ハンガリー)、
D・グエス(フランス)にも勝利して、グランドスラム2度目本戦出場を決めた。
その他の日本勢では第5シードの
錦織圭(日本)が初戦突破、
添田豪(日本)と
伊藤竜馬(日本)、
西岡良仁(日本)は1回戦敗退。女子は
奈良くるみ(日本)、
土居美咲(日本)が2回戦へ駒を進めている。
一方、ダニエル太郎にストレート勝ちした世界ランク34位のベルダスコは2回戦で、
B・ベッカー(ドイツ)とR・ベメルマンズの勝者と対戦する。
元世界ランク7位の実力者ベルダスコは、グランドスラムの最高成績は2009年の全豪オープン4強。当時の全豪オープンでは
A・マレー(英国)、
JW・ツォンガ(フランス)らを次々と破った。準決勝では
R・ナダル(スペイン)と大激闘を繰り広げた試合は、今も語り継がれている。
また今年ベルダスコは、インディアンウェルズ・マスターズでナダルを破っている。
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