テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は22日、男子シングルス予選3回戦が行われ、世界ランク169位の
ダニエル太郎(日本)が
D・グエス(フランス)に7-5, 2-6, 6-3のフルセットで勝利し、全仏オープン初、グランドスラム2度目の本戦出場を果たした。
両者は今回が初の対戦となった。
この試合、第1セットから両者ブレーク合戦が続き、第5ゲーム以降は両者サービスキープと一歩も譲らない展開。だが、第11ゲームでグエスの凡ミスに助けられたダニエル太郎はブレークに成功すると、続く第12ゲームでサービスキープし、このゲームを先取する。
しかし、続く第2セットで第1ゲームから4ゲーム連取を許したダニエル太郎は、その後自分の流れに引き戻すことができず、自身のサービスゲームを全て落として第2セットをとられてしまう。
本戦入りがかかるファイナルセット、両者サービスキープが続く中、ダニエル太郎は第5ゲームで大きなブレークに成功。これでペースを掴み、最後の第9ゲームでブレークに成功して、全仏オープン初の本戦出場を決めた。
世界ランク169位のダニエル太郎は、昨年の全米オープンで厳しい予選を勝ち抜き、グランドスラム初の本戦入り。本戦1回戦でビッグサーバーの
M・ラオニチ(カナダ)に敗れるも、第3セットで1度ブレークに成功してタイブレークに持ち込む善戦を見せた。
今年4月に行われたヴェルチェッリ・チャレンジャーで、チャレンジャー大会初の優勝を飾り、勢いをつけて今大会に望んできている。
今回ダニエル太郎は、1回戦で予選第5シードの
D・ブラウン(ドイツ)を6-3, 5-7, 7-5の接戦の末に破ると、2回戦では
M・フチョビッチ(ハンガリー)にストレートで勝利。そして、今回グエスを下したことで全仏オープン初の本戦出場となった。
また、同日に行われた3回戦で、
西岡良仁(日本)が世界ランク173位のG・クレイザー(ブラジル)に完勝して本戦出場を決めている。
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