男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は14日、男子シングルス3回戦が行われ、第4シードの
R・ナダル(スペイン)が第16シードの
J・イズナー(アメリカ)を6-4, 6-4のストレートで下し、同大会7年連続のベスト8進出を決めた。
両者は今回が6度目の対戦となり、ナダルはイズナーとの対戦成績を6勝0敗とした。
第1ゲームからナダルは、前に出てきたイズナーの横を抜くショットを決め、3度のブレークチャンスが訪れる。しかし、ここをイズナーにボレー、サービスを決められてしのがれてイズナーが5ポイント連取してキープする。
第3ゲームでは再びナダルに2度のブレークチャンスが訪れ、ナダルがこの試合初めてのブレークに成功する。
その後は両者サービスゲームとなり、第10ゲームでナダルに3度のセットポイントがくる。しかし、ここでナダルが1度ダブルフォルトを犯すも、最後は逆クロスにフォアハンドウィナーを決め、ナダルが35分で第1セットを先取する。
第2セットでは、角度ある激しいラリー戦が繰り広げられた。第8ゲームまで両者サービスゲームキープが続くも、第9ゲームでナダルにブレークチャンスが訪れ、このチャンスをものにして大きなブレークに成功する。
ナダルのサービングフォーザマッチとなった第10ゲームでは、イズナーのショットがアウトしてマッチポイントを迎え、1度のマッチポイントをしっかりものにして1時間19分で勝利をおさめた。
この試合でナダルは、第1・第2セット通してわずか3本しか凡ミスをしておらず、7度ネットに出て6本ポイントに繋ぐ安定したプレーを披露した。
準々決勝でナダルは、第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)と
D・ティエム(オーストリア)の勝者と対戦する。
クレー王者ナダルは過去同大会で、2005・2006・2007・2009・2010・2012・2013年と7度優勝、2度準優勝を果たしており、10度出場した中で9度は決勝に進出とナダルにとって相性の良い大会。
唯一決勝進出を逃した2008年は、初戦となった2回戦で
J・C・フェレーロ(スペイン)に敗れて初戦敗退を喫した。
先日行われたムチュア・マドリッド・オープン男子では、大会3連覇を狙うも決勝で
A・マレー(英国)に敗れて準優勝。大会後に発表された世界ランキングでは、2005年5月以来10年ぶりのトップ5転落となる7位となった。
《7位転落ナダル 心境語る》
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