男子テニスのマスターズ大会、BNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、賞金総額7,107,445ドル)のドローが発表され、先日行われたデビスカップで日本は2勝3敗でカナダに敗れるものの、2戦全勝しエースとしての役割を果たした
錦織圭(日本)が第5シードとして出場することとなった。
今大会の上位シード勢は1回戦免除のため、2回戦からの登場となる。
1回戦免除の錦織は、初戦となる2回戦でプロテクトランキングで出場の
M・フィッシュ(アメリカ)と主催者推薦枠で出場の
R・ハリソン(アメリカ)の勝者と対戦することが決まった。
フィッシュは現在33歳で、キャリア通算6勝をあげており、2011年8月には自己最高位の7位を記録。その年の11月には、シーズン最後のツアー大会であり、年間で獲得したポイントの上位8選手しか出場できないツアーファイナルにも出場した実力者。
2012年5月に心臓の不整脈を治療するための手術を受け、その後治療を続けつつ大会にも出場していたが、9月の全米オープン以降は大会を欠場する状態が続いていた。
その後、2013年3月のBNPパリバ・オープンから復帰するがアメリカ国内の6大会のみに出場し、2013年8月に行われたウィンストン・セーラム・オープン2回戦敗退を最後に大会出場は無かった。
フィッシュは今年2月に行われた下部大会のRBCテニス・チャンピオンシップのダブルスにのみ出場し、今大会はプロテクトランキング※を使用してシングルス復帰を果たすこととなった。
(※プロテクトランキング…ケガや病気で大会出場が出来ない選手が使用できる制度。)
錦織とフィッシュは、2011年の米男子クレーコート選手権で1度だけ対戦しており、その時は錦織がストレートで勝利をおさめていた。
一方、ハリソンは22歳で現在世界ランク110位で自己最高ランクは2012年7月に記録した43位。
先日行われたアビエルト・メキシコ・テルセル男子では、予選を勝ち上がり本戦に出場。本戦では2回戦で
G・ディミトロフ(ブルガリア)、準々決勝で
I・カルロビッチ(クロアチア)らシード勢を破ってベスト4進出を決めていた。
錦織とハリソンは、2月のメンフィス・オープン2回戦で対戦しており、その時は第1セットを落とした錦織だが、その後第2・第3セットを先取して逆転で勝利をおさめた。
《逆転勝利の錦織 3年連続8強》今大会のシード勢が順当に勝ち上がると、錦織は3回戦で第28シードの
F・ベルダスコ(スペイン)、4回戦で第12シードの
F・ロペス(スペイン)、準々決勝で第4シードの
A・マレー(英国)、準決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する可能性がある。
過去同大会で錦織は、2013年と2014年に3回戦進出したのが同大会での最高成績となっており、昨年は元世界ランク2位の
T・ハース(ドイツ)に敗れて4回戦進出を逃した。
《昨年同大会の記事はこちら》現在世界ランク5位の錦織は、4位のマレーとはわずか10ポイント差。昨年同大会でマレーは4回戦で敗れている。
もし、マレーが4回戦より前に敗れ、錦織が4回戦進出を決めた場合、他選手の活躍にもよるが錦織はマレーを再び抜いて4位に浮上する可能性がある。
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