男子テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対カナダ戦は8日、大会3日目のシングルス第1試合に登場した
錦織圭(日本)は、世界ランク6位の
M・ラオニチ(カナダ)を3-6, 6-3, 6-4, 2-6, 6-4のフルセットで下すエースの底力を見せ、日本に2勝をもたらした。
勝利した錦織は試合後のオンコートインタビューでラオニチとの対戦について、「よくフルセットで対戦します。今回もタフな対戦でした。この球足の速いコートでリターンするのもタフでしたが、こうやって勝利できて良かったです。」
「(リターンについて)後ろに下がってリターンをしました。ファーストサーブでは難しいのでセカンドサービスでプレッシャーをかけて攻めました。前より自信を持ってリターンできるようになりましたし、ここ最近は良いプレーが出来ていて今日も良いプレーが出来ました。」
「(ファイナルセットについて)こういう試合に勝つことは簡単な事ではないです。サービスでもう少しポイントを取れていればよかったのですが。とにかく落ち着いて、メンタルで負けないよう積極的に集中してプレーしました。」
「(連戦の疲労について)大変なことですが、デビスカップに出ることでパワーをもらえます。チームも観客もいるので強くいることができました。」と英語で応えた。
日本語のインタビューで、「まずは嬉しいです。窮地に立っていたので。2勝2敗にして自分の役割を果たすことができました。」
2敗を喫した状態で緊張しなかったかという質問に対して、「自分の試合を落とせないのと、カナダ戦が始まる前から自分が絶対2勝しないと勝てないと思っていたので、2勝出来たことは誇りに思います。」
ファイナルセットを振り返り、「お互いプレーの質を上げているわけではなく、1ブレークの差で本当に少しの差でした。どのセットもアップダウンがありました。とりあえず自分のサービスをしっかり集中して、リターンで2ブレーク出来ましたが、3-3と戻された時はメンタル的に落ちそうになりましたけど、しっかり耐えてできたのが最後まで力を振り絞れた要因だと思います。」とコメントしている。
試合後の会見では、「相手(ラオニチ)は(フォアに)回り込むのがプレースタイルなので、それをさせない、出来ない速いサーフェスだったので逆に自分に少し有利だったかもしれません。アウェーでの応援だったり雰囲気に流されそうなところをしっかり耐えて気持ちを強く持って行けたのがカギでした。」と応えた。
日本対カナダ戦は錦織の2勝で勝負は第5試合までもつれたが、
添田豪(日本)が
V・ポスピシル(カナダ)にストレートで敗れたため惜しくも2年連続ベスト8進出とはならなかった。
《コメントはWOWOWから抜粋》日本対カナダの結果と組み合わせは以下の通り。
【大会1日目】
・シングルス第1試合:
●
伊藤竜馬(日本) vs
○M・ラオニチ 2-6, 1-6, 2-6
・シングルス第2試合:
○錦織圭 vs
●V・ポスピシル 6-4, 7-6 (7-5), 6-3
【大会2日目】
・ダブルス第1試合:
●添田豪/
内山靖崇(日本) vs
○
D・ネスター(カナダ)/ V・ポスピシル 5-7, 6-2, 3-6, 6-3, 3-6
【大会3日目】
・シングルス第1試合:
○錦織圭 vs
●M・ラオニチ 3-6, 6-3, 6-4, 2-6, 6-4
・シングルス第2試合:
●添田豪 vs
○V・ポスピシル 5-7, 3-6, 4-6
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