男子テニスツアーのメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード、賞金総額659,070ドル、優勝賞金106,565ドル)は11日、男子シングルス2回戦が行われ、3連覇を狙い大会第1シードで出場する
錦織圭(日本)が予選勝者の
R・ハリソン(アメリカ)を3-6, 6-3, 6-4の逆転で下し、3年連続ベスト8入りを決め、自身初の大会3連覇に1歩前進した。
この試合、錦織圭はファーストサービスの確率が52パーセントと苦しみ、6度のサービスエースを決めるも3度のダブルフォルトを犯した。
ストロークも本来であれば決まっているであろうポイントで取りきれず、エラーも目立ちストロークが長引く場面があった。
錦織は第1セット、第2ゲームでフォアハンドのミスで0-40とすると、次のポイントも錦織のフォアがアウトし、いきなりブレークを許す。
第4ゲームでもブレークチャンスを与えた錦織はこのゲームをしのぐが、ハリソンにストローク戦で主導権を握られこのセットはブレークチャンスを掴むことができず31分で落とした。
後がなくなった錦織は第2セットハリソンがサービスの第2ゲーム、30-40とこの試合初めてブレークチャンスが訪れると、リターンから積極的に攻めた錦織が最後スマッシュを決めてブレークに成功する。
第4ゲームではハリソンのダブルフォルトも手伝い2度目のブレークに成功し、4ゲーム連取するが、第5ゲームはストローク戦でフォアの逆クロスをネットにかけて0-40、ダブルフォルトを犯しブレークを許す。
第6ゲームでも錦織はブレークチャンスを掴むが活かすことができずハリソンがキープするとその後は両者サービスキープが続き、錦織は第9ゲーム、フォアハンドをアングルにパッシングショットを鮮やかに決め、第2セットを39分で取った。
ファイナルセット、ハリソンがサービスの第1ゲーム、30-15から錦織のドロップショットが決まり30-30。デュースとなり、錦織に巡ってきたブレークポイントでハリソンがバックをアウトし先にブレークに成功する。
ファイナルセットで錦織はファーストサービスの確率を63パーセントと調子を戻し、ハリソンにブレークチャンスを与えること無くサービスゲームをキープし、第9ゲームでは15-40と2度のマッチポイントを掴むもミスが続きブレークする事は出来なかった。
錦織のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲーム、40-30のマッチポイントの場面で錦織が放ったバックハンドのストレートがわずかにサイドアウト。続いて1本目のアドバンテージで掴んだマッチポイントでハリソンがフォアをネットにかけて錦織が1時間57分で勝利した。
勝利した錦織は13日に行われる準々決勝で第5シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)を7-6 (7-4), 4-6, 6-4で下した予選勝者の
A・クライチェック(アメリカ)と対戦する。
両者は初対戦となる。
クライチェックは現在24歳で世界ランク156位、利き腕は左利き。ツアー本戦出場は昨年7月に行われたキャンベル殿堂テニス選手権となり、その時は予選を勝ち進むが
J・イズナー(アメリカ)に敗れ2回戦敗退している。
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