男子国別対抗戦であるデビスカップのワールドグループ1回戦は6日に初日を迎え、
A・マレー(英国)が
D・ヤング(アメリカ)を6-1, 6-1, 4-6, 6-2で下し、イギリスに1勝目をもたらした。
マレーの生まれ故郷であるスコットランドのグラスゴーで受けた歓迎は、2012年のロンドン五輪以来の事。あの時マレーは、最高のプレーを披露してウィンブルドンで金メダルを獲得していた。
グラスゴーで生まれたマレーは、3年前のウィンブルドンで見せたようなテニスからエネルギーをもらっていた。マレーはこの日の試合では、第1、第2セット通してイージーミスはわずか1本で、自身のサービスゲームではヤングに5ポイントしか与えない完璧なプレーを見せていた。
「出だしの2セットはかなりハイレベルなテニスを展開していた。でもそれを維持するのは非常に難しい。第3セットは集中が切れてしまってそこをヤングは何とか取り返して来たんだ。」とマレーは試合中のアップダウンを説明していた。
世界ランク47位のヤングは第3セット、得意のフォアハンドで主導権を握ると、そのセットの最後のゲームでマレーからブレークを奪った。そのブレークはヤングがこの試合で唯一マレーから奪ったものだった。
しかしマレーは、第4セットに入ると再び集中力を取り戻し、ヤングの反撃に歯止めをかけた。そして掴んだ最初のマッチポイントをボレーのウィナーで決めるとガッツポーズを見せて勝利の喜びを表していた。
昨年の1回戦でもワードが
S・クエリー(アメリカ)との5セットマッチを制してイギリスがアメリカを下し、それに続く勝利までイギリスはあと1勝と迫った。昨年はアメリカのサンディエゴでイギリスを招いて行われたこの対戦だったが、アメリカは祖国での勝利を飾ることが出来なかった。
土曜日に行われるダブルスでは、マレーの実の兄である
J・マレー(英国)がD・イングロットと組んで登場し、男子ダブルス世界1位の
B・ブライアン(アメリカ)/
M・ブライアン(アメリカ)組と対戦する。
監督には試合の1時間前まで選手の変更を申し出る事が許されている。しかしイギリス監督のスミス氏は、ワードの感動的な勝利の後、マレーをダブルスで起用してダブルスでも勝利を飾りたい誘惑を押さえマレーを休ませるであろうと推測される。
アメリカ監督の
J・クーリア(アメリカ)氏は「歴史は0勝2敗となったチームには厳しいもの。そんな状況でも戦い、挽回しなければならない。」と、厳しい状況ながら諦めの気持ちは見せていない。
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