今季ATPツアーで4勝をあげ、最終戦にアジア勢男子として初出場を果たした世界ランク5位の
錦織圭(日本)が自身の公式ブログに、今シーズンが終了したことと先日行われた最終戦について綴った。
予選ラウンドロビンでは
R・フェデラー(スイス)に敗れるも、
A・マレー(英国)と
D・フェレール(スペイン)を下し準決勝に進んだ錦織は
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦し1-6, 6-3, 0-6で敗れた。
また両者は10月に行われたBNPパリバ・マスターズ準決勝で対戦しており、その時も錦織が敗れている。
錦織はジョコビッチに対し「ストローク戦でポイントを取るのが一番大変な選手です。ショットがすごい早いわけではないのでカウンターでポイントが取れない。コースの打ち分けがすごく上手いのでボールが読みづらい。フェデラーとは全く違ったプレースタイルですがプレーが丁寧なので1ポイント取るのが本当に大変です。」とコメントしている。
試合内容について「1セット目はもう彼の最高のプレーが出まくりで手が出せない感じでした。」
「2セット目を先にブレークされ0-1になったとこでもう今日はダメなんだ。だったらこのままのテニスで2-6、3-6で終わるより0-6になっても良いからポイントを自分で取りにいこうと決めました。チャンスを見逃さず力強いジャブを続け4-3でブレークし6-3でとりかえしました。」と第2セットまでを振り返る。
第3セット、ジョコビッチがサービスの第1ゲームで15-40とし早くもチャンスを掴んだ錦織だったが、錦織のミスでジョコビッチがこのゲームをキープする。
この場面について錦織は「一番悪かったのは30-40で少しバックに振られたボールを無理にダウンザラインにもってきました。普通のポイントだったらありだし、入る確率も高かったと思います。でも勝ちたい気持ちが先行し足がちゃんと動いてない状態で無理にいったのは良くなかったです。」と綴っている。
「結果ゲームを取られてしまい、少し自分の中で迷いがでてしまいさっきやってたプレーがまるっきりできなくなってしまいました。こんなにもこの数ポイントでゲームが変わるんだと、、このレベルにくると更にメンタルの強さっていうのが大事になってくるんだなーと痛感しました。」と綴る錦織だが、ブログ冒頭の「まずはロンドンファイナルを終えた率直な感想は、まだまだ強くなれる!」というコメントに、更なる期待がかかる。
世界ランキングで自己最高位となる5位をマークして2014シーズンを終えた錦織は、来季1月4日から11日にかけて開催される全豪オープンの前哨戦でATPツアーの開幕戦となるブリスベン国際男子に出場を予定している。
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