今季ATPツアーで4勝をあげ、最終戦にアジア勢男子として初出場を果たした世界ランク5位の
錦織圭(日本)が自身の公式ブログに、今シーズンが終了したことと先日行われた最終戦について綴った。
予選第3戦目となったこの試合は、
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する予定だったが、ラオニチが右足太ももの部分断裂で棄権を申し入れたため、急遽
D・フェレール(スペイン)に変更となり試合が行われた。
「試合前の朝のウォームアップを終え、ロッカーでシャワーを浴びようとしたらスタッフが来てフェレールに変わることを告げられました。だいたい試合の2時間前ですね。このシステムがあるのは知ってましたが、それが僕の相手でしかもフェレールに変わるとは。」と当時の状況を明かした。
「普通ラッキールーザーが入ると少し相手が弱くなるのが普通ですが、強敵が棄権して強敵に変わったのは初めてです。笑」
「少し戸惑いましたが前の週もパリでやってますし、だいたいすべきことは頭に入ってるので集中して試合に臨めました。出だし少し自分のテニスに勢いが足りなかったもののいいプレーはできていました。」
「集中力も良かったです。後で見返したんですがゾーンに入ってるときの表情や仕草ってあるんですよね。この試合に勝てたことで準決勝進出も決まりました。」とフェレールとの対戦を振り返った。
錦織は、最終戦前に行われたBNPパリバ・マスターズ準々決勝でフェレールと対戦しており、その時は錦織が逆転で下し自身の勝利でアジア人男子初の出場となる最終戦の出場権を手にした。
《錦織vsフェレールの記事はこちら》最終戦での対戦も、逆転でフェレールを下して予選ラウンドロビンで2勝目をあげ、準決勝では
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるも、大会初出場で初の準決勝進出で今季を終えた。
世界ランキングで自己最高位となる5位をマークして2014シーズンを終えた錦織は、来季1月4日から11日にかけて開催される全豪オープンの前哨戦でATPツアーの開幕戦となるブリスベン国際男子に出場を予定している。
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