男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は11日、グループBの予選ラウンドロビン2試合目が行われ、第5シードの
A・マレー(英国)が第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)を6-3, 7-5のストレートで下し、マレーは
錦織圭(日本)に並び1勝1敗とした。
両者は5度目の対戦で、マレーはラオニチに2勝3敗とし、2012年の全米オープン4回戦で勝利して以来、2年ぶりの勝利を収めた。
第1セット、サービスを武器とするラオニチのファーストサービスの確率は38パーセントと低く、サービスエースはわずか1度のみでマレーは3度のブレークチャンスから1度のブレークに成功し第1セットを先取する。
第2セットも先にブレークしたのはマレーだが、ラオニチに第4ゲームでブレークバックを許す。
その後は両者サービスキープが続き、終盤第11ゲームでマレーがこのセット2度目のブレークに成功し、サービング・フォー・ザ・マッチとなる第12ゲームをキープし1時間31分で、地元マレーが勝利した。
第2セットに入りラオニチのファーストサービスの確率は63パーセントと回復するがサービスエースは3度と本来のサービスを発揮できずにいた。
マレーは予選ラウンドロビン1試合目で錦織に敗れ、ラオニチに勝利し1勝1敗とし、ラオニチは
R・フェデラー(スイス)とマレーに敗れ2敗となった。
現段階でグループBから準決勝進出の選手は決まっておらず、13日に行われる3試合目で決定する。
《錦織vsマレー 予選ラウンドロビン1試合目》《フェデラーvsラオニチ 予選ラウンドロビン1試合目》今大会グループAには
N・ジョコビッチ(セルビア)、
S・ワウリンカ(スイス)、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、
M・チリッチ(クロアチア)がおり、グループBにはR・フェデラー、錦織圭、A・マレー、M・ラオニチが出場している。
予選ラウンドロビンを1勝する度に200ポイントが付与され、各グループの上位2名が準決勝に進出することができ、決勝に進出するとさらに400ポイント、優勝するとさらに500ポイントが付与され、全勝優勝の場合1500ポイント付与される。
また今大会の賞金は出場者に15万5千ドル(約1736万円)、予選ラウンドロビン1勝につき15万5千ドル(約1736万円)、全勝優勝した場合207万5千ドル(約2億3千万円)が与えられる。
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