男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は9日、グループBの予選ラウンドロビンが行われ、大会第2シード
R・フェデラー(スイス)が第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)を6-1, 7-6 (7-0)のストレートで下し、準決勝進出に向け1勝を上げた。
両者は8度目対戦となり、対戦成績を7勝1敗とし先日行われたBNPパリバ・マスターズ準々決勝でラオニチに初めて敗れたリベンジを果たした。
《フェデラーvsラオニチ BNPパリバ・マスターズ準々決勝》フェデラーは第1セット、第2ゲームで早くもブレークに成功し、3ゲーム連取して6-1で第1セットを取る。
続く第2セットでフェデラーは、1度のブレークチャンスに対し、ラオニチに4度のブレークチャンスを与えるも、それをしのぎ両者サービスキープでタイブレークに突入する。
フェデラーは1ポイント目でミニブレークに成功するとそのまま7ポイント連取し、1時間28分で勝利した。
同日に行われたグループBのもう1試合では第4シードの
錦織圭(日本)が第5シードの
A・マレー(英国)を6-4, 6-4のこちらもストレートで下しており、フェデラーと錦織が準決勝進出に向けて前進した。
試合後にATPワールドツアー賞の授賞式が行われ、『ファンズ・フェイバリット賞』、『
S・エドバーグ(スウェーデン)・スポーツマンシップ賞』を受賞したフェデラーにトロフィーが渡され、『S・エドバーグ・スポーツマンシップ賞』の表彰の際にはコーチでもあるエドバーグから直接トロフィーを渡された。
フェデラーは同大会2003年に初優勝し、2004・2006・2007・2010・2011年と6度の優勝を果たしており、7度目の優勝を狙う。
今大会グループAには世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)、今年の全豪オープン覇者
S・ワウリンカ(スイス)、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、錦織を下し全米オープンで優勝した
M・チリッチ(クロアチア)がおり、グループBには7度目のタイトルを狙うR・フェデラー、錦織圭、A・マレー、M・ラオニチが出場している。
予選ラウンドロビンを1勝する度に200ポイントが付与され、各グループの上位2名が準決勝に進出することができ、決勝に進出するとさらに400ポイント、優勝するとさらに500ポイントが付与され、全勝優勝の場合1500ポイント付与される。
また今大会の賞金は出場者に15万5千ドル(約1736万円)、予選ラウンドロビン1勝につき15万5千ドル(約1736万円)、全勝優勝した場合207万5千ドル(約2億3千万円)が与えられる。
■関連記事■ ・勝利の錦織 「緊張もありました」・フェデラー 「バランスを取る」・フェデラー 年間王者なるか・最終戦 錦織ら3選手に期待・ジョコビッチ 息子が原動力
■関連動画■ ・錦織が凱旋試合で宿敵ラオニチと激突・マレーが復活優勝