男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は31日、シングルス準々決勝が行われ、第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)が第2シードの
R・フェデラー(スイス)を7-6 (7-5), 7-5のストレートで下し、7度目の対戦にして初めて勝利を飾った。
この試合へ向けてラオニチは、今季獲得ポイント上位8選手しか出場できないツアー最終戦への出場権獲得に望みを繋ぐためには勝利が必須だった。
「全ての状況を考えても、今日の勝利は最も大きな勝利だったと言える。」と、23歳のラオニチは素直に喜びを表していた。
その後に行われた準々決勝で第6シードの
錦織圭(日本)が第4シードの
D・フェレール(スペイン)を3-6, 7-6 (7-5), 6-4で下し、自力で最終戦への出場権を獲得すると同時に、フェレールの最終戦への望みを断った。この試合の結果、ラオニチが最終戦出場の切符を初めて手にする事となった。
「こんな負け方は傷付くけど、今日の彼(ラオニチ)のサービスや、必要な時には放った素晴らしいバッシングショットは勝利に値するものだった。」とフェデラーは、敗戦の悔しさをにじませながらもラオニチのプレーを称賛していた。
ラオニチは決勝進出を懸けて第14シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)を6-7 (4-7), 6-4, 6-4の逆転で下した第5シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦する。ベルディヒはこの勝利で男子ツアー最終戦への出場権を手にした。
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