男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は31日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第7シードの
M・ラオニチ(カナダ)に6-7 (5-7), 5-7のストレートで敗れ、ベスト4進出を前に姿を消した。
両者は今回が7度目の対戦となり、フェデラーとラオニチの対戦成績は6勝1敗とフェデラーは初めて勝利を許した。
この試合、ラオニチに21本のサービスエースを決められるも、フェデラーはファーストサービスが入った時に88パーセントと高い確率でポイントを獲得した。
第1セットは両者サービスキープのままタイブレークとなり、先にミニブレークに成功したのはフェデラーだったが、フェデラーに食らいついたラオニチがタイブレークをものにした。
第2セットでも両者サービスゲームを譲らないシーソーゲームとなった。しかし、第10ゲームでフェデラーはこの試合初めてのブレークチャンスでセットポイントを迎えるが、ラオニチがそれを得意のサービスでしのいだ。そして第11ゲームでフェデラーがこの試合初めてのブレークを許し、準決勝進出を逃した。
過去同大会でフェデラーは、2011年の決勝で
JW・ツォンガ(フランス)を下して大会初の優勝を飾った。昨年は準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に逆転の末に敗れて決勝進出を逃した。
《昨年同大会の記事はこちら》年間王者を狙うフェデラーは今大会で優勝し、ジョコビッチが準決勝進出を前に敗退していた場合、フェデラーは1位に返り咲いていたが、それは11月9日から開催されるATPワールドツアー・ファイナルに持ち越しとなった。
一方、勝利したラオニチは、今回初めてフェデラーから勝利をあげた。
また、ラオニチが敗れていた場合、最終戦出場の残り2枠は第4シードの
D・フェレール(スペイン)と第6シードの
錦織圭(日本)が確定となっていたが、フェデラーに勝利して初出場へ望みをつないだ。ラオニチが最終戦出場権を獲得するには、今大会で優勝をおさめることが条件となる。
準決勝でラオニチは、第5シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦する。
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