国内テニスツアーの橋本総業全日本テニス選手権(東京/有明コロシアム、ハード、賞金総額約2千6百万円/優勝賞金男女共に4百万円)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードの
杉田祐一(日本)が
斉藤貴史(日本)を3-6, 6-4, 6-1の逆転で下し、3度目の優勝に王手をかけた。
勝利した杉田祐一
敗れた斉藤貴史
勝利した杉田は試合後に会見を行い、「非常に危ない試合でした。正直やられてもおかしくない状況で、相手も向ってくるだけだったで、なかなか自分のペースに持ち込むことが出来ず。色々揺さぶりはかけてはいたのですが、(斉藤の)何も考えないで攻めてくるプレーに押されました。ですがセカンドセット4-4、15-40の時に相手がブレークできなかったので、少しスキをつけたというか、相手に迷いが見えました。」
「前はもっと守備的な選手だと思っていました。フォアもバックも中に入って打ってきて、サーブも良く非常に安定していました。序盤は自分のフォアが浅くなっていたので、そこを攻められました。セカンドセットでは自分のペースに持ち込むことを考えました。」
試合終盤は「相手に揺さぶりをかけて、迷わせるのが僕のプレースタイルなので、(斉藤に)迷いが4-4で生じ、そこからゲームを支配することが出来ました。フォアのカウンターが非常に良かったのでそこには注意しました。」と試合を振り返っている。
若手からの挑戦について、「それを楽しみに全日本に出ているのもあります。去年は西岡(良仁)にやられまして、その後西岡は今年いい成績を出していて。アジア大会でも嬉しいことですが彼に全て持っていかれたとこもあります。それで悔しい思いもしましたし、彼にあって僕に無いものが彼を見ていて感じます。それも去年の全日本に出ていなければ気付けなかったことです。」と答えた。
勝利した杉田は決勝で第2シードの
内山靖崇(日本)を下した
江原弘泰(日本)と対戦する。
会見を行った杉田祐一
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