国内テニスツアーの橋本総業全日本テニス選手権(東京/有明コロシアム、ハード、賞金総額約2千6百万円/優勝賞金男女共に4百万円)は8日、女子シングルス決勝が行われ、第1シードの
江口実沙(日本)が第7シードの
澤柳璃子(日本)を2-6, 6-1, 6-3の逆転で下し、大会初優勝を果たした。
優勝した瞬間の江口
初優勝を果たした江口は試合後の会見で「出だしはお互い硬かったんですけど、(澤柳)璃子ちゃんの方が積極的にプレーしてきてあっという間に取られてしまいました。後がなくなって自分の好きなようにプレーしようと思って、ファーストの時よりもリズム良く攻めていけたのでセカンドはなんとか取ることが出来ました。ファイナルの出だしは悪くなかったんですけど、相手に流れが行きそうになりながらも、なんとか取りきれたので。どうしても欲しいタイトルだったので最後の方に力が入ってしまったんですけど勝てて嬉しいです。」
「ファイナルセットで力が入りすぎてしまってサーブが入らなくなってしました。これは今後の課題だと思います。勝ちはしましたけど、そこでサーブが入れば楽な展開だったと思いますが、現状の中で取りきれたのでよかったです。」
「最初は打たれてしまったので、勝つためには打たせないようにする事で、どうやって自分から攻めるかを考えました。それで出来るだけ先手を取って相手を走らせるようにしました。璃子ちゃんはフォア、バックどちらが苦手とか無いのですが、今日は走らせた時のバックのスライスが入っていなかったので、バックのスライスを打たせるような展開にして、(オープンコートが)空いたら攻めるという感じでした。」
「目の前の目標はグランドスラム本戦出場、そしてグランドスラムで勝つことです。あと少しのところまで来ているのでランキングを上げて本戦でプレー出来るようになりたいです。」
「最近は上のツアーを回るようになって、(奈良)くるみちゃんと大会がちょっとずつ一緒になるようになって、前は程遠かったものが身近に感じられて刺激をもらっています。」と話している。
笑顔で会見を行う江口
江口は今後、来週からオーストラリアの下部大会に出場し、17日から豊田で行われるダンロップ・ワールド・チャレンジ・テニス・トーナメントに出場を予定している。
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