男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、賞金総額約345万ユーロ/優勝賞金約57万ユーロ)は29日、シングルス2回戦が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)は
T・ロブレド(スペイン)に、6-7 (4-7), 6-2で追いつき、ファイナルセットへもつれた。
第1セットを落とし、後が無くなった錦織は変わらずサービスゲームを順調にキープし続け、ロブレドからブレークのチャンスをうかがう。
第5ゲームを終え、6週連続で大会出場のロブレドはトレーナーを呼び左足付け根のマッサージを受ける。
ロブレドがサービスの第6ゲーム、バックハンドのダウンザラインを決め錦織が先行すると、フォアのアプローチショットからバックボレーを決め叫ぶと、再びバックハンドのダウンザラインを決めブレークチャンスを作る。
最後はロブレドの不意をつくドロップショットを決めこの試合両者通じて初めてのブレークに成功する。
第7ゲームを終え、錦織は白のゲームシャツから紺のゲームシャツに着替え、迎えた第8ゲームでブレークに成功し第2セットを取った。
錦織はこのセット、ファーストサービスが入った時100パーセントの確率でポイントを獲得した。
両者は3度目の対戦で、これまでは錦織がロブレドに2勝0敗と全勝している。
初対戦の2012年10月に行われた楽天ジャパン・オープン2回戦ではフルセットの末に下し、準々決勝で
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、準決勝で
M・バグダティス(キプロス)、決勝で
M・ラオニチ(カナダ)を下し大会初優勝を飾った。
《錦織vsロブレド 楽天ジャパン・オープン2回戦》2度目の対戦となる2013年1月に行われたブリスベン国際男子2回戦ではストレートで快勝している。
《錦織vsロブレド ブリスベン国際男子2回戦》いずれもハードコートで勝利を上げている。
錦織は全米オープンを準優勝で終え、9月に行われたマレーシア・オープン、翌週の楽天ジャパン・オープンで自身初の2週連続優勝を果たすも、連戦の疲労から右臀部を痛め、3週連続大会出場となった上海マスターズでは本来のプレーが出来ず、初戦となる2回戦で世界ランク44位の
J・ソック(アメリカ)にストレートで敗れた。
《錦織 マレーシア・オープン優勝》《錦織 楽天ジャパン・オープン優勝》錦織は体の回復を優先させ、当初出場を予定したバレンシア・オープンを欠場しBNPパリバ・マスターズに臨んでいる。
11月9日から開幕し、今季の大会獲得ポイント上位8名が出場できる男子テニスツアーの最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルに向け錦織は初戦突破が必須となる。
一方、元世界ランキング5位のロブレドは9月に行われたシンセン・オープン、先週まで行われていたバレンシア・オープンで準優勝を果たしており、いずれも
A・マレー(英国)と対戦し、共に5度のマッチポイントを掴むも逆転で敗れているが5週間で2度の決勝進出を果たす好調ぶりを見せている。
《ロブレド バレンシア・オープン準優勝》【錦織圭 BNPパリバ・マスターズ戦歴】
<2013年>
・1回戦 勝利
J・ベネトー(フランス) 6-4, 6-2
・2回戦 勝利
JW・ツォンガ(フランス) 1-6, 7-6 (7-4), 7-6 (9-7)
・3回戦 敗退
R・ガスケ(フランス) 3-6, 2-6
<2012年>
・1回戦 Bye
・2回戦 勝利
B・ペール(フランス) 7-6 (7-2), 6-2
・3回戦 敗退
G・シモン(フランス) 棄権
<2011年>
・1回戦 敗退
S・スタコフスキ(ウクライナ) 4-6, 3-6
■関連記事■ ・錦織 第1セット落とす・錦織「厳しいルール」・錦織1つ下げる マレーが5位浮上・パリバ・マスターズ 対戦予定・パリバ・マスターズ ドロー表
■関連動画■ ・上位勢を猛追するマレー・マレーが復活優勝