男子テニスツアーのマレーシア・オープン(マレーシア/クアラルンプール、ハード)は28日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
錦織圭(日本)が第4シードの
J・ベネトー(フランス)を7-6 (7-4), 6-4のストレートで下し、大会初優勝を果たした。
この試合、錦織はファーストサービスが入った時80パーセントと高い確率でポイントを獲得し、ベネトーから2度のブレークに成功し1時間47分で勝利した。
錦織は第1セット、第3ゲームで1度のチャンスから先にブレークを許すと第6ゲームは10分を超えるゲームでブレークが出来ず、第8ゲームではチャンレンジに成功しブレークチャンスを掴むもブレーク出来ず、このゲーム4度のブレークチャンスを活かすことが出来ず、ベネトーがサービスキープに成功する。
第9ゲーム以降の錦織のサービスゲームは安定したゲームを展開し、第10ゲームで10度目のブレークチャンスにしてようやくブレークバックに成功し追いつく。
タイブレークに突入すると錦織が3ポイント目と7ポイント目、11ポイント目でミニブレークに成功し、1時間9分で第1セットを先取した。
第2セットも先にチャンスが訪れたのはベネトーで、錦織は第4ゲーム15-40の場面から4ポイント連取しここをしのぐ。
錦織は第7ゲーム、ラブゲームでブレークに成功しリードすると、その後のサービスゲームで錦織は1ポイントしか与えずサービスキープに成功し、勝利した。
第2セットに入るとベネトーは第1セットに比べ、ベースラインよりも後ろでボールを打つようになり、序盤に見られた積極的なプレーが少なくなっていた。サービスも第1セットは6度のサービスエースを良いところで決められたが、第2セットでは3本と減っていた。
両者は4度の対戦となり、錦織はベネトーに3勝1敗とした。
錦織は2月に行われたアメリカ国際インドアテニス選手権、4月に行われたバルセロナ・オープン・サバデル、マレーシア・オープンと今季3度目の優勝、キャリア6度目の優勝を果たした。
錦織は全米オープンで準優勝を果たし、その後初の大会出場となる今大会で優勝を果たし、アジアシーズン、29日から開催される楽天ジャパン・オープン、そしてATPワールドツアー・ファイナルに向けて良いスタートを切った。
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