テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は6日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第14シードの
M・チリッチ(クロアチア)に3-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れ、同大会7度目の決勝進出とはならなかった。
両者は今回が6度目の対戦で、フェデラーとチリッチの対戦成績は5勝1敗と、フェデラーは初めてチリッチに1勝を許した。
フェデラーとチリッチは、2011年の同大会でも対戦している。
直近の対戦は、全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップ男子3回戦で対戦しており、その時はフェデラーがフルセットで下した。
この試合、フェデラーは12本のサービスエースを決めるも、チリッチにファーストサービスが入った時に87パーセントと高い確率でポイントを獲得を許し、チリッチの強烈なサービスに圧倒された。
さらに、試合を通して28本のウィナーを放ったフェデラーだったが、これに対してチリッチは43本ものウィナーを決めた。また、4度のブレークを許したフェデラーは、1時間45分で姿を消すこととなった。
今季に入ってからフェデラーは好成績を収めており、ブリスベン国際男子準優勝、ドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権男子優勝、BNPパリバ・オープン男子準優勝、モンテカルロ・マスターズ準優勝、ゲリー・ウェバー・オープンで優勝を飾っている。
今年のウィンブルドンでは、決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるも準優勝を果たした。
先日行われた全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップは準優勝、W&Sマスターズでは優勝を飾っており、ここまで好調を維持して今大会に臨んできていた。
過去同大会では、2004・2005・2006・2007・2008年と5連覇を達成している。昨年は
T・ロブレド(スペイン)に敗れて4回戦で姿を消していた。今回は大会6年ぶり6度目の優勝を狙うも、好調チリッチに阻まれることとなった。
一方、勝利したチリッチは、今大会1回戦で
M・バグダティス(キプロス)、2回戦は
I・マルチェンコ(ウクライナ)、3回戦は第18シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)、4回戦は第26シードの
G・シモン(フランス)に勝利。準々決勝では第6シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を破っての勝ち上がりとなっており、今回元王者フェデラーを撃破し、グランドスラム初の決勝進出を果たした。
決勝戦でチリッチは、同日行われた準決勝で第1シードのジョコビッチを破った第10シードの
錦織圭(日本)と対戦する。
今大会の決勝は、共にビッグ4の2人をそれぞれ破ってグランドスラム初の決勝の舞台に立つこととなった。
■関連記事■ ・ジョコビッチ 錦織を称賛・錦織「もう最高のプレーでした」・錦織 1億ドルの価値・錦織の飛躍にチャンの存在・錦織 『運』も引き寄せた王者戦
■関連動画■ ・錦織圭vsフェデラー【ソニー・オープン男子】・錦織と激戦を繰り広げたラオニチが語る躍進の理由!