テニスのグランドスラム、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は1日、男子シングルス4回戦が行われ、主催者推薦でウィンブルドン初出場となる世界ランク144位のN・キルジオスは第2シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)を7-6 (7-5), 5-7, 7-6 (7-5), 6-3で破る大金星を上げ、ベスト8進出を果たした。
勝利後、コート上で踊りを見せ喜びを表現する場面も見られた。
キルジオスは現在19歳で、2013年に全豪オープン・ジュニアで優勝を果たしており、ジュニアランキング1位を記録し、今年のウィンブルドン最年少出場の選手。
グランドスラムは予選を含む7度目の出場となり、過去の最高成績は2013年の全仏オープン、2014年の全豪オープンの2回戦進出が最高としている。
ウィンブルドンへは下部大会ノッティンガム-2・チャレンジャーで優勝し芝の調整を済ませ、臨んでいる。
今大会1回戦で
S・ロバート(フランス)、2回戦で第13シードの
R・ガスケ(フランス)、3回戦で第24シードの
G・モンフィス(フランス)を下し勝ち進んだ20歳の
J・ヴェセリ(チェコ共和国)、4回戦でナダルに勝利して勝ち上がってきている。
キルジオスはナダル相手に37度のサービスエース、70度のウィナーを決め、初のトップ10に以内の選手に勝利し、勢いと好調ぶりをアピールしたが、その好調ぶりは今大会8日目、4試合終了時点で多くの記録を持っている事からわかる。
■サービスエース数 1位 113度(1試合平均28度)
■サービス最高速度 16位タイ 約214キロ
■ファーストサービスリターンポイント数 2位 108ポイント
■セカンドサービスリターンポイント数 4位 95ポイント
■ブレーク数 9位タイ 14度
強力なサービスを武器に、さらに相手から多くリターンポイントを取っており、好調さを物語っているがダブルフォルトも14度でワースト10位という記録も持っている。
準々決勝で対戦する第8シードの
M・ラオニチ(カナダ)とは過去に1度、今年の全仏オープン1回戦で対戦しており、その時はストレートで敗れている。
ビッグサーバーで知られるラオニチだが、今大会のサービスエースの本数は3試合で110度のエースを量産したJ・アイズナーに次ぐ3位で108度のサービスエースを決めている。
キルジオスとラオニチのビッグサーバー対決は第1コートの3試合目に行われる。
今大会の台風の目、期待の新星キルジオスの活躍に目が離せない。
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