テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は1日、男子シングルス4回戦が行われ、世界ランク1位で第2シードの
R・ナダル(スペイン)が世界ランク144位で主催者推薦枠で出場のN・キルジオスに6-7 (5-7), 7-5, 6-7 (5-7), 3-6で敗れ、準々決勝進出を前に姿を消すこととなった。
この試合、ナダルはファーストサービスが入った時に77パーセントの確率でポイントを獲得するも、キルジオスに試合を通して37本ものサービスエースを決められた。
第2セットでナダルが1度ブレークに成功するも、キルジオスに第4セットの第4ゲームという大事な場面でブレークを許した。
さらに、ラリー戦ではナダルのストロークでネットミスが目立ち、キルジオスの勢いのあるプレーと強烈なサービスに圧倒されて2時間58分で敗れた。
ナダルは過去同大会で2008・2010年に優勝を飾っていたが、昨年は1回戦で
S・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れ、2001年にプロ転向して以来、初のグランドスラム初戦敗退となっていた。
《ナダル初戦敗退の記事はこちら》また、2012年は2回戦で当時世界ランク100位だった
L・ロソル(チェコ共和国)に敗れ、ここ2年は早期敗退を喫していた。
今回ナダルは、1回戦で、
M・クリザン(スロバキア)、2回戦で2012年の同大会で敗れたロソル、3回戦で
M・ククシュキン(カザフスタン)を下しての勝ち上がりだった。
先日の全仏オープンでは、決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に勝利して、大会9度目の優勝と5連覇を達成していた。
《ナダル優勝の記事はこちら》一方、ナダルに勝利したキルジオスは、今回がウィンブルドン初出場で初のベスト8進出となった。今大会は1回戦で
S・ロバート(フランス)、2回戦で第13シードの
R・ガスケ(フランス)、3回戦で
J・ヴェセリ(チェコ共和国)に、そして4回戦で世界ランク1位のナダルを破る快進撃を続けている。
キルジオスは準々決勝で、第10シードの
錦織圭(日本)を下した第8シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
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