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男子テニスツアーの4大会であるウィンブルドンで、昨年77年ぶりとなるイギリス人チャンピオンになった世界ランク8位のA・マレー(英国)は、23日に故郷であるスコットランドのダンブレーンで「フリーダム・オブ・スターリング」の称号を与えられ、授賞式がダンブレーン高校で行われた。
授与式のスピーチでは、感極まって涙する一幕も見られた。
「誰もが知っているとは思いますが、自分の出身地を心から誇りに思っています。この街から出て行かなければならなかった事は、テニス選手としてのキャリアのために犠牲にしなければならなかった事の1つです。この街へ帰って来るたびに、とても感情的になってしまうのです。」と、マレーは故郷への思いを語った。
スピーチの間、何度となく涙を拭ったマレーは「取り乱すような姿になってしまって、申し訳ありません。」と、感情を抑えきれない自分自身について謝罪する場面もあった。
マレーは地元の市議会から、名誉ある「フリーダム・オブ・スターリング」の称号を与えられ、名誉市民として表彰された。その式にはマレーの両親、祖父母はもちろん、交際を公にしているキム・シアーズの姿も見られた。
同時にマレーは、かつて練習場所として使っていたコートのあるスターリング大学から、名誉学位も与えられた。
「スコットランドからはあまりテニス選手が出ていない。それは不思議な話かもしれませんが、それでも自分が信じて夢を見て努力を続ければ、何が起きてもおかしくはないし、願っている事が何でも叶うと言う事を自分が証明する事が出来た思います。」とマレーは、自分が成し遂げた偉業についての思いを述べた。
マレーは2012年のロンドン五輪で金メダルを獲得し、その後に行われた全米オープンで自身初となるグランドスラム優勝を飾った。そして昨年のウィンブルドンでは、決勝戦でN・ジョコビッチ(セルビア)を下して1936年のフレッド・ペリー以来となるイギリス人チャンピオンとなっていた。
故障の影響により現在8位とランキングを落としているマレー、今後は5月に行われるムチュア・マドリッド・オープン男子に出場を予定している。
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