男子テニスツアーのATPワールド・ツアー500大会であるバルセロナ・オープン・サバデル(スペイン/バルセロナ、クレー)は、22日シングルス2回戦が行われ、第4シードの
錦織圭(日本)が
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を6-1, 4-6, 6-3のフルセットの末に下し、3回戦進出を決めた。
今回が初めての対戦となる両者、地元スペインのバウティスタ=アグは現在世界ランク45位。格下とはいえ昨年のエアセル・チェンナイ・オープンでT・ベルディフ、今年の全豪オープンで
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に勝利している油断できない相手だった。
この試合、錦織はファーストサービスが入った時に69パーセントの確率でポイントを獲得。さらに、バウティスタ=アグのサービスゲームを7度ブレークし、1時間58分で勝利した。
第1セット、両者サービスキープで始まり、第3ゲームでデュースの末に錦織がブレークに成功する。このセット、錦織はバウティスタ=アグにブレークチャンスを与える事無く安定したサービスゲームを展開し、更にバウティスタ=アグから3度のブレークを奪いゲームカウント6-1で第1セットを先取した。
続く第2セットではブレーク合戦へともつれる。
錦織のサービスゲームから始まったこのセットは第2ゲームまで両者キープが続く。第3ゲーム、ストロークのミスからこの試合初めてブレークを許す。第4ゲームはバウティスタ=アグがサービスをキープし、第5ゲームでは再びブレークを許してしまい、ゲームカウント1-4とする。第6ゲームでは錦織がブレークバックに成功するも第7ゲーム、2本のダブルフォルトから3度目のブレークを許し、ゲームカウント2-5とバウティスタ=アグにチャンス訪れるが、第8ゲームは錦織が再びブレークバックに成功する。第9ゲームにしてこのセット、2度目のサービスキープに成功しゲームカウント4-5と巻き返すが、第10ゲームは錦織がブレークすることが出来ず、ゲームカウント4-6とセットを奪われ、追いつかれる。
ファイナルセットでは錦織のサービスゲームから始まる第1ゲームをブレークされ、悪い流れが続くかと思われたが第2ゲームは錦織がブレークバックに成功し、第3ゲーム以降のサービスゲームは全てキープし、このセット合計2度のブレークに成功しゲームカウント6-3で錦織がこの試合を制した。
3回戦で錦織は、第16シードの
B・ペール(フランス)と
A・ゴルベフ(カザフスタン)の勝者と対戦する。
錦織は同大会の最高成績は2012年の準々決勝で
F・ベルダスコ(スペイン)と対戦中に肉離れのため途中棄権したベスト8が最高成績としており、昨年は3回戦でA・ラモスに敗れ、
R・ナダル(スペイン)との準々決勝進出を逃している。
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