テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は7日、男子シングルス準決勝が行われ、第9シードの
S・ワウリンカ(スイス)は第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)に6-2, 6-7 (4-7), 6-3, 3-6, 4-6の激闘の末に敗れ、自身初の四大大会決勝進出とはならなかった。試合時間は4時間9分だった。
この試合、ワウリンカはフォアハンド・バックハンドともに強烈なストロークを放ち、ジョコビッチの38本を上回る57本のウィナーを決めた。しかし、第4・5セットでペースを上げたジョコビッチにリードを許してしまったワウリンカは、最後センターへのサービスエースを決められてゲームセットとなった。
試合後、ワウリンカは「負けて悔しいけど、観客の応援は最高だった。僕にとっては、普段あまりない事だからね。」と、コメント。
「この敗戦から得られるものは大きい。グランドスラムで初めての準決勝だったし、いい大会になった。」
両者は今年の全豪オープン4回戦で対戦し、その時もジョコビッチが1-6, 7-5, 6-4, 6-7 (5-7), 12-10のフルセットで勝利していた。その際の試合時間は、5時間2分だった。また、ワウリンカはジョコビッチに対し2勝13敗と敗とした。
28歳のワウリンカは、第7シードで同胞の
R・フェデラー(スイス)が4回戦で姿を消す中、
R・シュティエパネック(チェコ共和国)、ビッグサーバーの
I・カルロビッチ(クロアチア)、元世界ランク8位の
M・バグダティス(キプロス)、第5シードのT・ベルディフ、さらに第3シードで昨年覇者の
A・マレー(英国)ら強豪を次々と破り、自身初のグランドスラムベスト4進出を果たした。
ワウリンカを破ったジョコビッチは、決勝で第2シードの
R・ナダル(スペイン)と優勝を争う。
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