テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は5日、男子シングルス準々決勝が行われ、第9シードの
S・ワウリンカ(スイス)が第3シードで大会2連覇を狙っていた
A・マレー(英国)を6-4, 6-3, 6-2のストレートで下し、自身初のグランドスラムでベスト4進出を果たした。
試合後、ワウリンカは「特にこの大会で、そしてあんな試合を戦った今、正に驚きさ。アンディ(マレー)は前年度チャンピオン。とてもタフな相手だから、とにかく嬉しい。信じられない試合だった。しかもストレートで彼を倒せたなんて、ただただ驚くばかりさ。」とグランドスラム35大会目にして、初の4強入りに驚きを隠せていなかった。
「普段は緊張してしまって、その緊張から数ゲーム失ってしまう。でも、今日は自分のテニスに集中する事が出来た。風があって難しいコンディションだったけど、攻撃的なプレーを努めて、彼にプレッシャーをかけようという作戦だった。」
「なぜなら、彼はちょっと守りに入る事があるから。彼をベースラインの後方へ下げさせたいと思ったし、今日はそれが出来た。」
「今日の試合は、今シーズンの鍵になる試合の1つである事は確実。厳しい状況もあったけど、最後は前向きでいられた。全豪オープン中も、かつてないくらい高いレベルでプレー出来ていた。それは自分にとって、かなり大切な事。練習でもそうだし、良い感じでテニスが出来ていれば、こうして結果につながるという事がわかった。」
ワウリンカは初の決勝進出をかけて、世界ランク1位で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と準決勝で顔を合わせる。この日の準々決勝でジョコビッチは、第21シードのM・ヨージニを6-3, 6-2, 3-6, 6-0で下して4強入りを決めた。
ワウリンカは今年の全豪オープン4回戦でジョコビッチと対戦しており、6-1, 5-7, 4-6, 7-6 (7-5), 10-12とジョコビッチを崖っぷちまで追い詰めるも敗れている。
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