テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
R・ナダル(スペイン)が第19シードの
T・ロブレド(スペイン)を6-0, 6-2, 6-2のストレートで下し、優勝へ向け一歩前進した。
この試合、ナダルはファーストサーブが入った時に86パーセントの高い確率でポイントを獲得し、ロブレドに1度もブレークを許さない完璧に近いサービスゲームを展開。さらに10度のブレークチャンスから7度のブレークに成功したナダルは、1時間40分で勝利した。
トータルポイント獲得数ではナダルの82に対し、ロブレドは43だった。
ナダルは準々決勝で第7シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する可能性があったが、ロブレドが4回戦でフェデラーに勝利したため、その対戦は実現しなかった。
2010年の全米オープンでタイトルを獲得しているナダルは、3年ぶり2度目の優勝を目指す。
準決勝でナダルは、第8シードの
R・ガスケ(フランス)と対戦する。ガスケは、準々決勝で第4シードの
D・フェレール(スペイン)をフルセットの末に下しての勝ち上がり。
今大会の結果次第では、世界ランキングで1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)と2位のナダルが入れ替わる可能性がある。昨年ジョコビッチは準優勝、ナダルは欠場している。
今年2月に膝の怪我から復帰したナダルは、全仏オープンで前人未到8度目の優勝と同時に2度目の4連覇を達成した。しかし、ウィンブルドンではキャリア初となるグランドスラム初戦敗退。
その後、全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップ男子とW&Sマスターズの2大会連続で優勝を飾っており、大会後に発表された世界ランキングでは2位へ浮上したため、今大会の優勝候補とされている。
一方、敗れた31歳のロブレドは今大会好調で、3回戦で快進撃を続けていた
D・エヴァンス(英国)、4回戦では2004年から2008年まで5連覇を達成した元王者のフェデラーを下し、全米オープンで初のベスト8進出を果たしていた。しかし、ナダルとの準々決勝ではフェデラー戦のような勢いあるプレーは見られなかった。
昨年の7月に怪我からの復帰を果たしたロブレドは今季2勝しており、これまでキャリア通算12のタイトルを獲得。さらに世界ランキングでは、2006年8月に自己最高の5位を記録した。
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