テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、第8シードの
R・ガスケ(フランス)が第4シードの
D・フェレール(スペイン)を6-3, 6-1, 4-6, 2-6, 6-3の激闘の末に下し、大会初のベスト4進出を決めると同時に、四大大会では2007年のウィンブルドン以来6年ぶりの4強入りを果たした。
過去の対戦成績では1勝8敗とガスケはフェレールに負け越していたが、今回でフェレールから2度目の勝利をあげた。また、両者は昨年の全米オープン4回戦でも対戦し、その時はフェレールがストレートで勝利していた。
これまでの全米オープンで、ガスケは4度のベスト16進出があったが8強の壁を超えられていなかった。
世界ランク9位のガスケは今大会で好調を維持しており、4回戦で10シードの
M・ラオニチ(カナダ)を6-7 (4-7), 7-6 (7-4), 2-6, 7-6 (11-9), 7-5の逆転で下し、勢いそのままに準々決勝でも同4位フェレールをフルセットで振り切った。
27歳のガスケは、今季2度のツアー優勝を飾っており、キャリア通算9つのタイトルを獲得している。
グランドスラム初の決勝進出を狙うガスケは、準決勝で第2シードの
R・ナダル(スペイン)と第19シードの
T・ロブレド(スペイン)と対戦する。
一方、敗れた31歳のフェレールは、昨年の全米オープン準々決勝で
J・ティプサレビッチ(セルビア)を6-3, 6-7 (5-7), 2-6, 6-3, 7-6 (7-4)の接戦の末に下し、2007年以来大会2度目のベスト4進出を果たしていた。
今年フェレールは、全豪オープンで大会初のベスト4進出を決めた。その時は準々決勝で
N・アルマグロ(スペイン)を2セットダウンからの大逆転で下した。
全仏オープンではグランドスラムを通してキャリア初の決勝進出。小雨が降る中行われた決勝ではR・ナダルに完敗を喫すも、見事準優勝を飾った。
その後、ウィンブルドンでも8強入りするなど好調を維持していたが、ハードコートシーズンに入るとロジャーズ・カップ男子では初戦敗退、W&Sマスターズでは3回戦で敗れるなど、やや調子を落とした状態で今大会へ臨んでいた。
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