男子テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は2日、シングルス4回戦が行われ、過去5度の優勝を誇る第7シードの
R・フェデラー(スイス)は第19シードの
T・ロブレド(スペイン)に6-7 (3-7), 3-6, 4-6のストレートで敗れた。元世界ランク1位のフェデラーがシーズンを通してグランドスラム決勝の舞台に1度も立てないのは、2002年以来11年ぶりの事となった。
試合後、フェデラーは「今日は、自分自身に負けてしまった試合だった。」と、自身のプレーに落胆した。
この試合、ロブレドの26本に対し、フェデラーは43本もの凡ミスを犯した。
「特に得意としている早いコートでの試合で自滅してしまった事は、かなり落胆している。サーブが助けになってくれる中で、どこかで流れを変えなければならなかった。ただ、それが出来なかった。今日のパフォーマンスは、ストレスがたまるものだった。」
フェデラーはロブレドに過去10連勝しており1度も負けていなかったが、今回の敗戦により10勝1敗とした。
もしフェデラーがロブレドに勝利していた場合、第2シードの
R・ナダル(スペイン)と準々決勝で対戦する事となったが、それは実現しなかった。
「今日のようなプレーだったら、例えラファ(ナダル)と対戦出来たとしても勝ち目はないよ。」
また、今後についてもフェデラーは語った。
「しっかり練習して、必ず強くなって戻ってくる。今日の負けはなるべく早く忘れ去るよ。ここから先にこんなプレーは続けたくないからね。もっと良いプレーをしたいし、自分が出来ると信じている。今大会前の数週間でそれを見せる事も出来たんだ。」
フェデラーは今季獲得ポイントの上位8選手しか出場できないツアー最終戦への出場権に向けて、10月6日からの上海マスターズ、その後地元でのスイス・インドア、そしてシーズン最終週に行われるBNPパリバ・マスターズの3大会に望みをつなぐ。
「今後のスケジュールを変更するつもりはない。良いプレーさえ出来れば、結果はついてくるはず。」
フェデラーに勝利したロブレドは、準々決勝で第2シードのナダルとの同胞対決に臨む。ナダルはこの日、第22シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)を6-7 (4-7), 6-4, 6-3, 6-1の逆転で下しての勝ち上がり。
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