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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)1回戦で、これまでのグランドスラムで12のタイトルを獲得している第5シードのR・ナダル(スペイン)をストレートで破る大金星をあげた世界ランク135位のS・ダルシス(ベルギー)は、右肩の負傷により2回戦を前に棄権を申し入れた。
2001年にプロ転向したナダルがグランドスラムで初戦敗退を喫すのは初の事だった。
膝の怪我により約7カ月間の戦線離脱を余儀なくされたナダルは、今年2月復帰を果たし、今季出場した9大会全てで決勝進出。そのうち7大会で優勝を飾るなど好調を維持しており、全仏オープンでは前人未到8度目の優勝と2度目の大会4連覇を達成していた。
しかし、今季10大会目となるウィンブルドンでキャリア初となるグランドスラムでの初戦敗退となってしまった。
ダルシスは1回戦でナダルに対し、13本のサービスエースと53本ものウィナーを放ち、2時間55分で大金星を飾った。29歳のダルシスの自己最高世界ランクは、2008年5月に記録した44位である。また、これまでツアーで2度の優勝を飾っている。
またダルシスの他にも、第10シードのM・チリッチ(クロアチア)も2回戦を前に棄権申し入れた。
さらに第16シードのP・コールシュライバー(ドイツ)とG・ペラ(アルゼンチン)は1回戦、第18シードのJ・アイズナー(アメリカ)とR・シュティエパネック(チェコ共和国)は2回戦で試合途中に棄権申し入れをしている。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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