テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は26日、男子シングルス2回戦が行われ、予選から勝ち上がった
D・ブラウン(ドイツ)が2002年のウィンブルドン覇者で元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)を6-4, 6-4, 6-7 (3-7), 6-2で下し、3回戦進出を果たした。
サーブ&ボレーを得意とする世界ランク189位ブラウンは同70位のヒューイットに対し、21本のサービスエースと74本のウィナーを放った。さらに、6度のブレークチャンスから5度のブレークに成功し、2時間26分で元王者ヒューイットに勝利した。
28歳のブラウンは、2011年に自己最高ランクの89位を記録しており、これまでツアーで優勝した事はない。ブラウンは、昨年のウィンブルドンでも予選3試合を勝ち抜き、1回戦で
D・フェレール(スペイン)にストレートで敗れていた。
ブラウンは3回戦で、
A・マンナリノ(フランス)と対戦する。マンナリノは2回戦で第18シードのJ・アイズナーが棄権を申し入れたため、3回戦へ駒を進めている。
敗れた32歳のヒューイットは、2001年の全米オープン決勝で
P・サンプラス(アメリカ)を破りグランドスラムで初優勝を飾った。そして、2002年のウィンブルドンでも優勝を果たしたヒューイットは、その後グランドスラムでは優勝には恵まれず、2004年の全米オープンと2005年の全豪オープンではいずれも準優勝に終わった。
今年、ウィンブルドンの前哨戦であるAEGON選手権でヒューイットは、
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、
G・ディミトロフ(ブルガリア)、
S・クエリー(アメリカ)らを破り、
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるもベスト4進出を果たしていた。
また、ヒューイットは今大会1回戦で第11シードの
S・ワウリンカ(スイス)をストレートで破るシードダウンを演出していた。
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