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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は24日から開幕し、男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランク1位で2002年の今大会のチャンピオンであるL・ヒューイット(オーストラリア)が世界ランク10位で第11シードのS・ワウリンカ(スイス)を6-4, 7-5, 6-3のストレートで下す金星を飾り初戦突破を果たした。
「もう何年かぶりに、万全な体調でコートに立つ事が出来たと感じている。」と語るヒューイットはつま先の怪我で一時は233位までランキングを下げていた。「だからこの勝利はより特別なものになったよ。まだこうしてここで戦っていられるんだって感じられたしね。」と勝利の喜びをコメントしていた。
4週間前に行われた全仏オープンの1回戦では、G・シモン(フランス)と対戦したヒューイットは、第1、第2セットを先取し勝利まであと一歩と迫りながらも逆転負けを喫していた。この日もワウリンカからリードを奪いながら、4回もマッチポイントを逃し、5度目のマッチポイントを決めての勝利に、思わずひざまずいて勝利の喜びを表したヒューイット。
「勝利が見えていたにも関わらず、しばらくそれから遠ざかっていたんだ。勝ち方を忘れてしまっていたかのようだった。怪我など色々な事があったからね。この2年間は、ここへ来て戦ってはいたけど、特に去年は肉体的に50パーセントにも達していない状態だった。ただ楽しめれば良いって思っていたんだ。」
ヒューイットは2001年の全米オープンで自身初のグランドスラム優勝を飾り、翌2002年のウィンブルドンを制していた。それはそれまでP・サンプラス(アメリカ)とA・アガシ(アメリカ)がテニス界に君臨していた時代と、その後のR・フェデラー(スイス)とR・ナダル(スペイン)の時代の狭間にあった時だった。
「それは受け入れているよ。」とヒューイット。「この大会にはとても良い思い出があるんだ。もし誰かがもう1度だけ、ウィンブルドンで優勝出来ると言うなら、それを日々信じてしまうだろう。自分に取ってウィンブルドンとは、再び戻って来る場所として、それほど特別な大会だし、これからもずっとそうなんだ。」とウィンブルドンへの思いも語っていた。
2回戦ではG・ガルシア=ロペス(スペイン)を6-3, 6-3, 6-3で倒した予選勝者のD・ブラウン(ジャマイカ)と対戦するヒューイット。「今日の勝利で自分はまだ戦えると思えた。今のトップ選手と対戦出来たし、大きな大会で良いプレーも出来たと思う。だからこそ自分はまだ現役を続けているのさ。」と今の気持ちを加えていた。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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